黒木華、ベルリン「銀熊賞」の快挙! 着物姿で「飛び上がりそうになりました」
日本を代表する名匠・山田洋次監督が82作目にして初めて“家族の秘密”を描き、第64回ベルリン国際映画祭の「コンペティション部門」に出品されていた『小さいおうち』(英題: The Little House)に出演の黒木華
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中島京子の直木賞受賞作を原作に、太平洋戦争突入以前、東京郊外の昭和モダンな“小さいおうち”で起こった“恋愛事件”を描いた本作。黒木さんは、松たか子演じる奥さまの秘密を見守る女中のタキ役を好演。「コンペティション部門」では『母べえ』以来、6年ぶり、5作目の出品となった山田監督にも、割烹着姿が「日本一似合う」と絶賛されていた。
銀熊像のトロフィーを受け取った黒木さんは、「グーテン・アーベント(こんばんは)。まさかこの場に立てるとは思っていなかったのでドイツ語をもう少し勉強していればよかったと後悔しております」と、少々はにかみながら、まずひと言。
「この場に立てるとは思っていなかった。本当にこんなに素晴らしい映画を作ってくださった山田監督のおかげ。とても感謝しています」と、この快挙への喜びと山田監督への感謝を謙虚に語った。
日本でも各映画賞を総なめにしていることにも触れられると、「私がトップに立ったのではなく、作品が評価されて、この賞を受賞できたと思っています。本当に、ここに来れたのも監督のおかげですし、タキちゃんという役をやらせていただいたのも、本当にラッキーだったなと思っています」と、どこまでも謙虚に監督への感謝を繰り返す黒木さん。
誰よりも奥さまや家族のことを思いながら、ひたむきに働いていた“タキちゃん”というキャラクターについては、「私もタキちゃんのように静かにそこにいる人だと思うので、そこは似ているかなと思います」と返答。「でも、あんなに女性的にいられるかなと思うと、ちょっといられないかなとも思いますね。素晴らしい日本の女性ですよね」と語り、自身が演じた役柄へ尊敬の念を込める。
また、艶やかな着物姿で現地のカメラマンたちを魅了しながらも、「着物だとうまく動けないのですが、(受賞の瞬間は)飛び上がりそうになりました」と、黒木さんらしい天然キャラを覗かせる、かわいらしいコメントも。
審査員から「黒木さんの演技力が群を抜いていました」と高く評価された、頑張り屋で一生懸命で、かわいらしい“タキちゃん”には、黒木さん自身と重なる部分も多かったのかもしれない。
『小さいおうち』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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