【シネマカフェ的海外ドラマvol.305】最終回:「SHERLOCK」ファンこそ観るべき“映画”特集
「SHERLOCK/シャーロック」の新シーズンまで待てない! 最近、日常生活の中にベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが不足している!? そんなあなたのための“「SHERLOCK/シャーロック」ファンこそ観るべき!
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マーティンを主人公・ビルボに抜擢したのはもちろん、その最大の敵となる竜・スマウグにベネディクトをキャスティングし、見事なクライマックスを生み出したピーター・ジャクソン監督。そもそも配役からしてグッジョブ! その経緯を明かしていただきました。
「僕は『SHERLOCK/シャーロック』のシーズン3を観たくてウズウズしていたんだ。だから、もし僕がベネディクトを掴まえられたら、『ホビット 竜に奪われた王国』の撮影現場でマーティンと一緒に、シーズン3のエピソード全部を実演してくれるんじゃないかと思ってね。しかも、放送前に! そんな素晴らしい試みを妄想していたんだ」。
というのは、もちろん冗談。実際のところは「僕が初めてベネディクトに会ったときはまだ、『SHERLOCK/シャーロック』は放映されていなかったと思う」とのこと。ここでベネディクトが「イギリスでは放映されていたかもしれないけど、ピーターのいるニュージーランドではまだ観られなかったかもしれないね」と補足してくれました。
そしてジャクソン監督が続けます。「その後、『SHERLOCK/シャーロック』を観て2人の大ファンになったんだ。でも、僕はちょっとだけ恨めしい思いをしながらドラマを観ていた。何故って? 僕はマーティンにビルボを演じてほしかったのだけど、彼はシーズン2の撮影のために体が空いていない。午前4時にiPadでシーズン1を観ながら、“運命はなぜ僕たちをこんな目に遭わせるんだ…”と嘆いたよ。そして、翌朝を迎えてから製作スタッフにこう言った。『マーティンこそが完璧なビルボだ。だから、彼の体が空くまで撮影はしない』とね」。
一方、ベネディクト起用の理由はというと、「スマウグにとって重要な素晴らしい演技と素晴らしい声を持っているから」だそう。「危険な香りを漂わせた、個性のある竜にしたかった。スマウグはドラゴン界の“ハンニバル・レクター”だからね。ものすごく頭が切れ、ビルボの一歩先を行っているんだ。『SHERLOCK/シャーロック』ファンの僕としては、できれば2人を一緒に撮影させたかったけどね。でも、スケジュール調整がどうしてもうまくいかなくて、それぞれ撮影することにしたんだ」。
大作を牽引してきた名匠も認める“マーティンとベネディクト”。2人の共演について、ベネディクト自身はこう分析します。「奇妙なほどに僕らの共演が多いのは、すべて相性の良さがあるからだろうね。マーティンとの芝居の掛け合いはとても独特なんだ。ベーカー街221Bの現場の様子を上手く説明することはできないけれど、とても明るくて和気あいあいとしている。マーティンは非常に聡明な人だし、最高の相棒だよ。これから先のことは分からないけれど、今後も何か別の作品で共演することはあるかもしれないね」。
一方のマーティンも、ベネディクトに対する絶大な信頼をにじませながら、彼ならではのユーモアでこう締めくくります。「ベン(ベネディクト)は本当に素晴らしい役者だと思う。『ホビット 竜に奪われた王国』における一番の魅力は僕だと思うのだけど(笑)、それ以外にあえて挙げるとしたら、大きなトカゲが出てくるシーンだね。あれはまあまあよかったよ」。
『ホビット 竜に奪われた王国』は2月28日(金)公開、そして「SHERLOCK/シャーロック」シーズン3は日本でもNHK・BSプレミアムでいよいよ5月に放送決定! 今年もシャーロックとジョンが映画にドラマに大旋風を巻き起こしてくれそうです。
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