【インタビュー】大注目の若手デイン・デハーン 『アメイジング・スパイダーマン2』で演じた“現代っ子”
2012年に公開され、世界的大ヒットを放った『アメイジング・スパイダーマン』。あまりにもサム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズから記憶が新しかったことで、公開される前は不安要素が大きかったものの、なんのなんの!
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そんなあなたに朗報です! 『アメイジング・スパイダーマン2』では、ついにハリーが登場するのよ! しかも、同じ手では出てこないのがニクイ。彼はN.Y.を離れていて、今作で戻ってきたハリーが久しぶりにピーターと再会するの。サム・ライミ版とは全く違うアプローチとキャラ作りのため予測不能! しかもそれを演じるのが、今ハリウッドでもっともホットな男子デイン・デハーンが演じるのだから、期待値はMAX! なんせ昨年は彼の作品が公開されまくっていたから、楽しみにしている人も多いのでは?
「昨年、日本では僕が出演した作品が5本も公開されたんだってね。嬉しいな。僕もちょっとは日本で知名度出たかな(笑)? 僕にとってのターニング・ポイントになった作品は、まずHBOの『イン・トリートメント』というドラマ。このドラマのおかげで、僕はハリウッドでの足がかりを掴んだんだ。
その後、映画としては『クロニクル』は外せない。あれがヒットしたので、僕はいろんな作品で声がかかるようになったんだと思うよ。ただね、『クロニクル』のときは、ちょっと大変で(笑)。同時期に何本も作品を撮っていたから、僕の体力的な挑戦の時期でもあったんだ」。
――そんな大忙しのデハーンくん。実はスパイダーマンは子どもの頃からの大ファン! そして『アメイジング・スパイダーマン』も大好きだったそうで。そりゃオーディションは緊張したことでしょうよ…。
「僕は『アメイジング・スパイダーマン』が大好きだったから、続編でハリー役のオーディションがあると分かったとき、全力で挑むことにしたんだよ。どうしてもやりたかったんだ。だから、勝ち取ることができたときは、本当に嬉しかったな~。それは大ヒットシリーズの悪役になれるから、とかではなくて、『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督やジェイミー・フォックスなど、尊敬する人たちと一緒に仕事をできるからなんだ。脚本も素晴らしくて、僕にとってはチャレンジが多いんだよ。
それと、これだけファンに厚く支持されているシリーズに参加できることは、ファンの人の期待に応えないといけないと思うから、そのプレッシャーはすごく大きいよね。出演が決まったときからずっと、公開前のいまでもそのプレッシャーを感じているよ」。
――最大のプレッシャーは、ジェームズ・フランコと比較されることじゃないかと思うんだけど、と聞いたら「そうでもない。全然違うから」と全否定。えー、ずいぶん強気じゃね?
「小さい頃から『スパイダーマン』が大好きだったし、サム・ライミ版も大好きだった。だけど、ジェームズ・フランコが演じていたハリーは参考にしなかった。そんなことしたらパクりになっちゃうからね(笑)。それに、今作でのハリーは、あのハリーではなくて、まさに“今を生きてる”ハリーとして描かれているから、真似しようと思ってもできないんだよ。オリジナルなハリーだから、僕なりの演技をしたつもりだよ。
『クロニクル』でも僕が演じたアンドリュー役は二面性のある若者だったけど、ハリーもそうだよね。今回のハリーのようなキャラを前にすると、いったい自分がどうすればいいのか、って悩まされるんだけど、それこそが僕にとって必要不可欠な感情なんだ。そういった役に僕は惹かれるんだよ。いつでも僕はアーティストとしてリスクを冒すことが大事だと思っているんだ。僕が誰かを演じるときは、必ずそのキャラの人間性をどう表現するかに力を入れているんだ。キャラクターがどうしてそういう人間になって、どうしてそういう行動をとるのか、きちんと分析解釈してから演技をする。それが楽しいんだよ」。
――では最後に、あまり明かされていない今回のハリーのことを、もうちょい詳しく教えて~。今作のハリーについて、あまりにも情報がないのよ!!
「まず、ハリーは全寮制の学校からN.Y.に戻ってくるんだ。彼にはひどい父がいて、N.Y.に戻ってきたことで彼のことも受け入れないといけない。しかも彼はオズコープ社の後継者というポストが用意されているから、そのプレッシャーや葛藤も受け入れないといけない。
そんな彼はピーターと再会するんだけど、彼らは長いこと会っていなかったから、少々ぎくしゃくするんだ。でも、ピーターだけがハリーにとっての理解者であり、人間らしい付き合いをする親友だから、その葛藤も描かれる。それなのにどうして彼がグリーン・ゴブリンになってスパイダーマンの敵になってしまうのかは、スクリーンで観てからのお楽しみに(笑)。ちなみに今作でもっとも主となる悪役は僕じゃなくて、ジェイミーが演じているエレクトロなんだけどね(笑)」。
<インタビュアー:よしひろまさみち>
現在「ELLE girl(エル ガール)」や「sweet(スウィート)」などの女性誌を始め、朝の情報番組「スッキリ!!」でも活躍する辛口“オネエ系”映画ライター。
《text:Masamichi Yoshihiro》
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