【予告編】カンヌで上映! 河瀬直美監督が奄美大島で描く“生命”…『2つ目の窓』
現在開催中の第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されている、河瀬直美監督の最新作『2つ目の窓』の予告編…
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奄美大島に暮らす16歳の界人(村上虹郎)は、奄美に古代から伝わる八月踊りの満月の夜、海に浮かぶある男の死体を見つける。動揺して走り去る界人の様子を見ていたのは、同級生の杏子(吉永淳)だった。
“ユタ神様”として島人の心の拠りどころになっていた杏子の母・イサ(松田美由紀)は病を抱え、死期を迎えつつあった。母の想いやぬくもりは残るといわれても、“肉体の死”を受け入れることができない杏子に、イサは「死ぬことはちっとも怖くない」と優しく語りかける。一方、多感な界人はいつも男の影を感じさせる母・岬(渡辺真起子)の女の部分にけがらわしさを感じ、幼いころに別れた父(村上淳)を東京に訪ねる――。
カンヌ国際映画祭「カメラドール(新人監督賞)」を史上最年少で受賞した『萌の朱雀』、同コンペティション部門選出の『沙羅双樹』、そして同「グランプリ(審査員特別賞)」の『殯の森』と、常に“命”をテーマにとらえてきた河瀬監督が、今回選んだ舞台は、美しい海と太古の風景が広がる琉球列島の北端、奄美大島。
マングローブ、ガジュマル、アダンなどの木々が生い茂り、サンゴ礁の海が広がるこの島では、ユタ神様が祭祀を司り、人々は森と海が放つ圧倒的なエネルギーに抱かれながら、自然と神への畏敬の念とともに日々暮らしているのだ。
予告編には、河瀬監督自らが見出した、村上さん演じる界人と吉永さん演じる杏子という、いま“命”を実感しつつある少年と少女を軸に、命の繋がりや人と自然との共存、生と死が描き出されていく。真っ青な海の中を泳ぐシーンや幻想的なマングローブの林とともに、瑞々しい2人の新鋭を取り囲む松田さん、渡辺さん、村上さん、杉本哲太ら実力派俳優たちの姿も。
いまなお自然と神と人が共存する奄美大島で描かれる、いわばとても日本人らしいメッセージは、世界にはどう映るのだろうか。
『2つ目の窓』は7月26日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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