カンヌ「審査員賞」の若き天才グザヴィエ・ドラン、監督&出演作が今秋公開へ
2013年、『わたしはロランス』で一気に日本の映画ファンの注目を集め、先日の第67回カンヌ国際映画祭では最新作『Mommy(マミー)』…
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若き才能あふれる映画監督としてだけでなく、俳優としても活躍する彼が監督・脚本・主演を務め、昨年の東京国際映画祭でも上映された『トム・アット・ザ・ファーム』がこの秋、日本公開されることが決まった。
恋人のギョームを亡くし悲しみの中にいる広告マンのトム(グザヴィエ・ドラン)は、葬儀に出席するために、彼の故郷へ向かう。ところがギョームの母親はトムの存在を知らないどころか、亡き息子には“サラ”という女性の恋人がいたと信じ切っていた。
唯一トムの存在を知っていたギョームの兄・フランシスからは、暴力で “恋人”であることを隠し、うそをつき続けることを強要される。悲しむ母親を傷つけないため “友人”に徹するトムだったが、やがて、いつしかフランシスの中に亡き恋人の姿を見るようになっていき…。
10年に渡るメロドラマ『わたしはロランス』とは打って変わった本作は、カナダ東部のケベック州在住の劇作家ミシェル=マルク・ブシャールの戯曲を映画化したサイコ・サスペンス。グザヴィエ・ドラン本人が主演し、監督、脚本、編集、さらに衣装も務めた。
雄大な田園地帯に暮らす、閉ざされた家族と隠された過去。鬱屈した危うい“愛”を、一瞬たりとも目を離すことができないテンションで描き出していく本作は、第70回ベネチア国際映画祭で「国際映画批評家連盟賞」を受賞。第26回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門でも上映された。
最新作『Mommy』が、83歳のゴダール監督の『言語よ、さらば』と共にカンヌのコンペティション部門「審査員特別賞」に選ばれた25歳のグザヴィエ・ドラン。1989年生まれ、モントリオール出身の彼は、テレビや映画で子役としてのキャリアをスタートし、『ハリー・ポッター』シリーズのロン役など声優としても活躍。
20歳で撮った監督デビュー作『マイ・マザー』がカンヌ映画祭監督週間で3冠を獲得して以降、2作目『胸騒ぎの恋人』、3作目『わたしはロランス』もカンヌ映画祭「ある視点」部門でプレミア上映されており、カンヌに最も愛されている監督のひとりだ。
25歳とは思えない、新たな“イケメン”天才監督の才能を、本作でも目の当たりにできるに違いない。
『トム・アット・ザ・ファーム』は10月、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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