ホントに仲が悪い? 中井貴一と阿部寛『柘榴坂の仇討』撮影中2か月会話なし!
映画『柘榴坂の仇討』の完成報告会見が7月30日(水)、実際の柘榴坂のすぐそばに立つ「グランドプリンスホテル新高輪」にて開催。主演の中井貴一と…
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「壬生義士伝」で知られる浅田次郎の人気小説の映画化。幕末の「桜田門外の変」で目の前で井伊直弼の暗殺を許してしまった彦根藩士と刺客の水戸藩士。時代をまたいで明治を生きる2人がいかに時代の“始末”をつけ、新時代を生きるのかを描き出す。
写真撮影が行われたホテル内の日本庭園に中井さんと阿部さんは、劇中にも登場する人力車に乗って登場。用意された特製の柘榴(ざくろ)のソースのかき氷に「酸っぱい!」と顔をしかめつつ涼をとった。
2人の共演は『麒麟の翼~劇場版・新参者~』『ステキな金縛り』に続いて3度目だが、本格的に向き合って共演するのはこれが初めて。中井さんは「『麒麟』のときは僕が遺体で阿部さんが刑事、『金縛り』は検事と弁護士でしたが対決はなく、(今回)初めて、目と目を見てガッチリと芝居させてもらいました」と明かす。
だが、追う側と追われる側という関係性から「撮影所で会話を交わさないようにしていた」とのことで、中井さんは「セリフ上で言葉を交わすだけでしたが、阿部さんの気遣いと真面目さを感じた2か月でした」とふり返る。
阿部さんは『麒麟の翼』での中井さんの役に向き合う姿勢から「あまり姿を見せない方がいいと思った」と語り、その旨を撮影前に中井さんに伝えたという。「初日からメイクが隣りで意表をつかれましたが…」と苦笑交じりに明かしつつ、作品に対する強い覚悟をうかがわせた。
特に阿部さんが、印象深いシーンとして挙げたのは、人力車の車夫となった十兵衛(阿部さん)が仇の行方を探す金吾(中井さん)を乗せた人力車を引く坂道のシーン。「結構な坂で、雪が敷きつめられていて、助監督が後ろから引くと言ってくれたんですが自分で上りたいと断ったんです。何としても、十兵衛は金吾の重さを感じながら引かなくちゃいけないと、30mほど引きました」とふり返る。
中井さんは、そんな阿部さんの思いとは裏腹にそのとき「僕は(助監督に)押してもらった方がいいのに…と思いながら乗ってました(笑)。阿部さんが手を放したらどうなるんだろう? と思いながら撮影を進めてました」と明かし、会場は笑いに包まれた。
これまでに仇討ちをしたいと思ったことは? との問いには中井さんは「しょっちゅうです」と断言。「わりと根に持つ方なので、許されるならしたい」と語る一方で、阿部さんは「僕は性格がいいのでありません」とニッコリ。会話の端々に現れるメインキャスト2人の違いに会場は笑いに包まれる。
若松監督はこの2人について「こんなに仲悪い役者はいないんじゃないか? と思った(笑)」と語り、両者を慌てさせる。さらに「それくらい、現場に緊張感があり、それが画面に出ていると思います」と作品の仕上がりに自信をのぞかせていた。
『柘榴坂の仇討』は、9月20日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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