小栗旬『ルパン三世』お披露目にドキドキも…監督は「大丈夫です！」と自信満々

映画『ルパン三世』のワールドプレミアが8月4日（月）に都内で開催。主演の小栗旬を始め、玉山鉄二、綾野剛、黒木メイサに浅野忠信、ジェリー・イェン、キム・ジュン、北村龍平監督らがレッドカーペットを歩き舞台挨拶に臨んだ。

TVアニメとして長く親しまれてきた「ルパン三世」の実写版。ルパンに次元、五ェ門、不二子ら“ルパン一味”が難攻不落のセキュリティシステムに守られた宝石の奪還に挑む――。

この日の観客は4,000人。開演のブザーが鳴ると拍手が沸き起こり、会場のボルテージが高まっていく。イルミネーションと本物の炎を組み合わせたド派手な演出により、小栗さんらキャスト陣が客席中央の花道に敷かれたレッドカーペットの上に登場すると、割れんばかりの歓声が上がった。

すでに世界各国での上映も決まっており、この日の観客の前での初上映は“ワールドプレミア”と銘打たれたが、上映を前に小栗さんもやや緊張の面持ち。「受け入れていただけるかどうかはここから。ドキドキしています」と偽らざる心情を明かす。ルパンを演じるにあたっては「痩せることから始めた」と語るように、8キロの減量を敢行。さらに「英語も苦手なので、チャレンジでした」とふり返った。

ルパンの相棒・次元を演じた玉山さんはタイでの撮影について「着いてすぐに（ホテルの部屋の）お湯も水も出なくて、旬の部屋に行って『シャワー貸して！』というところから始まりました（苦笑）」と述懐。「みんなで酒飲んで話しました」と語るように、キャスト陣同士でのコミュニケーションで“一味”としての一体感を作り上げていったようだ。

五ェ門は袴に刀という最も“アニメ的”なキャラクターであり、実写として演じるには苦労があったと思われるが、綾野さんは「なるべく“記号”に徹した」と語り、「ありえないことをするんですが『五ェ門なら当然のようにできる』と思いながらやってました」と語った。

この豪華キャストをまとめ上げた北村監督は、プロデューサーからの電話を受けて、居を構えるロサンゼルスから帰国したが、作品が『ルパン三世』と聞いて「最初は、みなさんと同じように僕も『やめときゃいいのに』と思った」と明かす。

だが「小栗旬が覚悟を決めて『オレがルパンをやる』と言うなら、オレも同じようにその十字架を背負おうと突っ走ってきた」とも語り、「『大丈夫かな？』と思っている方もいると思いますが、大丈夫です！」と出来上がった作品への自信を口にした。

映画『ルパン三世』は8月30日（土）より全国にて公開。