及川光博&黒木メイサ、ニセ札を巡るWOWOW連続ドラマ「悪貨」で競演
リーマンショック、アベノミクス、仮想通貨“ビットコイン”ーー。“カネ”に翻弄され、支配される人間たちの本質を浮かび上がらせる、作家・島田雅彦による戦慄の小説「悪貨」が、連続ドラマWに
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ある朝、ひとりのホームレスが目覚めると、足元に100万円の札束が入った袋が置かれていることに気づく。そのカネはすぐにニセ札であることが判明するが、最新鋭の鑑定機もすり抜けるほどの精巧なニセ札であるにもかかわらず、明らかにニセ札だとわかるようにも作られていた。一体誰が、何の目的で作り、ホームレスに与えたのか?
一方、警視庁捜査二課の捜査官・宮園エリカ(黒木メイサ)はマネーロンダリングの疑いが掛かる宝石店に潜入捜査。捜査線上に、巨額の資金を操る投資家・野々宮(及川光博)の存在が浮かび上がり、接触を図ろうとする…。
巨額の資金を操る投資家・野々宮冬彦を演じるのは、ドラマ「信長のシェフ」、映画『相棒』シリーズ、『小野寺の弟・小野寺の姉』などで活躍する及川さん。そして、警視庁で経済犯罪を担当する潜入捜査官・宮園エリカ役を、実写映画『ルパン三世』の公開が控える黒木さんが演じ、W主演を務める。
本作での役柄について、及川さんは、「ひと言で言うならミステリアスな男。二言で言えばミステリアスで哀しい男、ですね」と分析。ニセ札を使って日本を破壊しようと企むこれまでにない悪役に、「正直、ストレスの発散になりますね(笑)。心の奥底に押し込めた憎悪を解放する“キモチよさ”があります。あ、もちろん演技ですよ!?」と、らしさあふれるコメントをしながら、「孤高のダークヒーローを精一杯、細やかに演じたいと思います」と意気込みを語った。
原作者の島田先生とは何かと縁があったようで、「学生時代によく先生の小説を読んでいたこと、デビュー後、僕自身の写真詩集に帯文をいただいたこと、そして今回。企画書の表紙にお名前をみつけた瞬間に、“キター!!”と興奮しましたね」と興奮気味だ。
また、初共演となる黒木さんについては、「僕の楽屋にあいさつに来てくれた彼女はとてもほがらかで、なんともまぶしい笑顔でした。冷たささえ感じさせる麗しい容姿のギャップに、ちょっと萌えました(笑)」という。
そんなクールビューティのイメージそのままに経済犯罪専門の潜入捜査官を演じる黒木さんは、本作の宮園エリカについて「自分の思いと任務に挟まれ、葛藤する女性」とコメント。「個人の感情を潜入捜査に持ち込んではいけないのかもしれませんが、ひとりの女性として感情も生まれてしまうはず…難しい役になりそうです」と、胸の内を明かしてくれた。
そして、「ずっとドラマ化されることを待っていた」という原作の島田先生は、「ようやく、機が熟した。パンドラの箱を開くときのワクワク感に震えている」と、早くも期待を高めている。
及川さん演じる野々宮が仕掛ける“ある計画”に、黒木さん演じるエリカがどう関わっていくのか? 誰にも見破れないニセ札は、もはやニセ札ではないのか? それは血液のように循環し、ウイルスのように日本そのものを蝕み、やがて、破壊させてしまうのか? それとも…。謎多き金融サスペンスに、期待が高まるばかりだ。
連続ドラマW「悪貨」は11月、WOWOWにて放送スタート。
《シネマカフェ編集部》
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