橋本愛の愛たっぷり“ひと手間”料理に注目! 映画『リトル・フォレスト』
「あまちゃん」以来のオール岩手ロケとなる橋本愛を主演に迎え、自然と生きる山村での生活で生きる力を充電していく少女の姿を描く『リトル・フォレスト』夏編・秋編が、いよいよ8月30日(土)より全国公開となる。
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五十嵐大介の人気コミックを原作にする本作は、都会で自分の居場所を見つけられない主人公・いち子(橋本さん)が、故郷の山村で自給自足の生活をしながら、自分を見つめ直していく物語。
自ら田植えをしたり、野菜を採ったり、木の実をつぶしたり、時には鴨をさばいたり…いち子の生活は、いつでも旬の食材を生かした日々の食と料理と共にある。橋本さん自身が直接体験したという、そうした料理について、野菜ソムリエに話を聞いた。
本作の“もう1人の主役”ともいえる料理は、女性から絶大な人気を誇る料理研究家・野村友里率いる「eatrip」チームのディレクションにより、原作に登場するメニューが忠実に再現されている。素朴さの中にも、さまざまな工夫が凝らされ、ちょっとした“ひと手間”も惜しまずに作られた料理の数々は、見ているだけでもお腹が鳴ってしまいそうなほど。
「eatrip」と共同作業をしたこともあるというシニア野菜ソムリエのKAORUさんは、本作について「ひと手間かけてその素材を“楽しんでいる”というシーンが多かったですね」と分析する。
「たとえばトマトの湯むきもそう。本当は皮にはリコピンが多いから野菜ソムリエとしては食べてほしいと言うべきなのですが、実際トマト嫌いでも湯むきしたら食べられるという人もいますしね。ひと手間かけるということは、食べやすくすると同時に、食べる人のことを考えて作るという気持ちが込められているから、美味しさが増すと思います」。
劇中ではラスト近く、いち子の母・福子(桐島かれん)が青菜炒めを作る際に、あるひと手間をかけていたことにいち子が気づくシーンがあるが、“食べる人のことを思って作る”愛情たっぷりの料理こそ、美味しい料理であることを納得できる意見だ。
ほかにも、“ひと手間をかけると美味しい!”という野菜はたくさんあるという。野菜ソムリエの越川純さんからは、「ちょうど今が旬の枝豆。さやを両端切ってあげるか、もしくは塩もみしたあと、30分ぐらい置くというひと手間をかけてあげると、塩馴染みがよくなります。塩ゆでするときに中まで塩分が入るので、下味がしっかりつくんです」といったアドバイスが。
そうすることで、「最後にまぶす塩は本当に少量でよくなるので減塩にもなりますし、緑がキレイに出ます。なおかつ、ざるにあげたあとは水で冷やしてしまうとビタミンCが流出してしまうので、それをせずに団扇で仰いでゆっくり冷ましてあげるとまた塩が入りますし、色止めの効果もあります」と、美味しさだけでなく栄養面についても、“ひと手間”の大切さを教えてくれた。
「同じようにソラマメはベッドの部分をはずしたあと、包丁で筋を一本入れてから塩茹でするとしわしわにならず、緑色がキープできますよ。あとアスパラは袴(褐色の三角の部分)だけ取る方が多いですが、筋が気になるなら下3分の1ぐらいをピーラーで削ってあげるといいですね」。
いち子が作る料理も、こうしたちょっとした“ひと手間”をかけたものばかり。映画を観た後は、あなたも “ひと手間”料理から生まれる美味しさの違いを実感してみては。
『リトル・フォレスト』は夏編・秋編は8月30日(土)、冬編・春編は2015年2月14日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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