レア・セドゥ『美女と野獣』で夢が叶った! 監督は松本零士漫画の映画化を計画中?
映画『美女と野獣』でカンヌ国際映画祭史上初の主演女優へのパルム・ドールに輝いたレア・セドゥがクリストフ・ガンズ監督と共に来日し、9月4日(木)に…
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ミュージカルにアニメ、絵本など広く人々に親しまれてきたファンタジーの実写化。父の身代わりに醜い野獣の城に囚われの身となった美しい娘・ベルだったが、徐々に彼女は恐ろしい姿の下にある野獣の真の姿に気づき始める。なぜ“彼”は野獣へと身を落とすことになったのか? その真相を含め描き出す。
レアは2012年に主演映画『マリー・アントワネットに別れをつげて』を携えて来場して以来の日本となったが「この街には驚かされてばかりです」と語り、今回の来日中には「(瀬戸内海の芸術の島として知られる)直島に行きたいと思っています」と明かした。
一方、ガンス監督は過去にも日本のゲームを映画化した『サイレントヒル』の監督を務めており、来日の回数もプライベートも含め20回以上! 作品にも日本の影響が多く見られる。今回の来日中には、フランスでも絶大な人気を誇る漫画家の松本零士さんと会う機会があるそうで「銀河鉄道999」「宇宙海賊キャプテンハーロック」など、好きな作品の名を挙げ「実は、松本さんの作品の映画化を考えています。松本さんの作品はロマンティックで人間の名誉を描いており、フランスにも通じるテーマだと思っています」と明かし、報道陣を驚かせた。
映像美はガンズ監督作品の大きな見どころだが、本作の世界観に関しては「ナポレオンの第一帝政の時代の絵画――ディティールまで描き上げ、光も美しく表現されている世界観を表したいと思い、現代の技術と融合させて作りました」と明かす。その一方で、やはり日本の映画やサブカルチャーにも大きな影響を受けているよう。「私は1960年代から70年代の五社英雄監督や三隅研次監督らの作品が手作り感があって大好きなのですが、特に今回の映画では、“巨人”が登場するシーンは大映で作られた三隅監督の『大魔神怒る』へのオマージュとなっています。またテーマの点では、スタジオジブリ作品で宮崎駿監督が描く、人間と自然の関係性、自然が持つ神聖さという部分は色濃く反映されていると思います」と語る。
これまで、欧州での取材では「絵画的な部分での影響などについて質問されることが多く、西洋のジャーナリストとはこうした日本文化の影響についての話はほとんどできなかったので嬉しいです」と親日家ぶりをのぞかせ、会場は笑いに包まれた。
レアは、1946年に製作されたジャン・コクトーによる映画『美女と野獣』を「こどもの頃から見ていて、大好きだった」と明かし「ベル役でオファーが届いたときはこどもの頃の夢がかなうと思いました」と笑顔を見せた。演じるにあたっては「非現実の(世界の)人物を演じる難しさがありましたし、ジャン・コクトー版が好きだったからこそ、これまでにない新たなビジョンのベルをもたらしたいという思いがありました。少女たちが見て、自分を投影できるようなベルを演じられればと臨みました」とベル役に込めた思いを語った。
またレア自身、もしも結婚前夜にフィアンセの姿が“野獣”と化してしまったら? というトリッキーな質問には「変わらずに彼と共に在ると思います」とうなずいた。
この日は、野獣を代表して(?)、熊本県のゆるキャラ“くまモン”もゲストで登場。レアにバラの花束をプレゼントし、その場でデュエットでダンスを披露! さらにお礼としてレアから頬にキスを授かり、飛び跳ねて喜びを表していた。
『美女と野獣』は11月1日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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