【特別映像】大泉洋、監督のムチャぶりにもカッコよく対応!? 『ぶどうのなみだ』
舞台となった北海道では先週末4日から先行公開され、今週11日からはいよいよ全国公開となる大泉洋主演の映画『ぶどうのなみだ』。大泉さんが自分史上「最もカッコいい」と自画自賛(?)している本作から、このほど、三島有紀子監督…
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北海道・空知。小さなワイナリーでワインをつくる兄のアオ(大泉洋)と、そのそばで小麦を育てている弟のロク(染谷将太)。アオはかつて家族の反対を押し切って上京、有名指揮者となったが、あることがきっかけで挫折。傷つき苦しみを抱えたまま、ひとまわり年の離れたロクが暮らす故郷へと戻ってきた。
いまではアオは、“黒いダイヤ”と呼ばれる葡萄ピノ・ノワールの醸造に励んでいるが、なかなかワインは思うような味にならない。そんなある日、不思議な魅力を放つ女性・エリカ(安藤裕子)がキャンピングカーに乗って現れ、アオとロク、そして空知の人々の静かな生活に新しい風を吹き込んでいく…。
大泉さんは本作で、三島監督による前作『しあわせのパン』以上に寡黙でストイックな役柄を演じており、このたび到着したメイキング映像の中でも、三島監督と熱心に相談し合ったり、葡萄と向き合う真剣な表情を垣間見ることができる。
『しあわせのパン』と同様、北海道の大自然の中でオールロケということもあり、「今回も相変わらず、役者のタイミングよりも明かりとか自然が優先ということはよくありました。『大泉さん、いまです! この夕日のなかで苦悩してください!』みたいなことが多々ありました(笑)」と、大泉さんはふり返って語る。
「役者としてのやりがいとかそういうことではなくて、もう戸惑うことばかりでしたね。『僕はいったい何をすればいいんですか?』っていう感じ(笑)」。
とは言うものの、いざ撮影となれば真剣そのもの。クライマックスに程近い、あるシーンでは「『このなかで全力疾走してください!』と言われたときは、わけも分からず何百メートルの直線を何本か走った」という。「でも、どのシーンも実に美しい画なんですよ」。
「物語のつじつまだったり、現実だったらこうだよねということではないんですよね、三島さんが描きたいのは。なんて言うか、印象派の絵画みたいなものなんです、きっと」と大泉さんは言う。
「現実的なことを考えて細かく撮っていくのではなく、“ドン”と一枚の絵のなかで何を表現できるのかということなんだと思う。仕上がりを観てさらにそう思いました」と、監督の“画づくり”に信頼と確信を覗かせる大泉さん。
映像では、そんな大泉さんの真摯な姿や、葡萄狩りを以前「幼稚園ぐらいのときにやってると思う」と話す染谷さんの素の笑顔や、差し入れをほおばるキュートな安藤さんの姿も収められており、物語同様、温かさの伝わるメイキングとなっている。
『ぶどうのなみだ』は北海道にて先行公開中、10月11日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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