ポール・マッカートニーをも魅了する“天才”の半生を描く…『ラブ&マーシー』公開決定
伝説のロックグループ「ザ・ビーチ・ボーイズ」の中心人物、ブライアン・ウィルソン。彼の衝撃の半生を描いた映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』の公開日が、8月1日(土)に決定した。
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1960年代、カリフォルニア。「ザ・ビーチ・ボーイズ」は人気の頂点にいた。だが、新たな音を求めてスタジオで曲作りに専念するブライアン(ポール・ダノ)は、新作へのプレッシャーから心が完全に折れてしまう。それから20余年、ブライアン(ジョン・キューザック)に再び希望の光をもたらしたのは、美しく聡明な女性・メリンダとの出会いだった──。
「サーフィン・U.S.A.」、「素敵じゃないか」、「グッド・ヴァイブレーション」など、美しいメロディとハーモニーが織り成す、数え切れないほどの名曲を世に送り出してきた「ザ・ビーチ・ボーイズ」。2012年には29作目のアルバムである新作「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ」を発表し、キャリア50年を過ぎた今もなお、多くの人々の心を捉え続けている。
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』は、「ザ・ビーチ・ボーイズ」の中心人物であるブライアン本人による公認のもと制作、彼の衝撃の半生と名曲誕生の秘話を描いた、感動の伝記映画となっている。
本作の大きな特徴は、異なる二つの時代のブライアンを、二人一役で描くという大胆な表現手法だ。狂騒の60年代におけるブライアンには、『ルビー・スパークス』にてナードなメガネ男子を演じたポール・ダノ。精神的に混乱と変調をきたしていく難しい役柄を、圧巻の存在感でリアルかつ切なく演じ、絶賛されている。80年代のブライアンは『ハイ・フィデリティ』のジョン・キューザックが、哀愁とユーモアを添えて演じている。
監督を務めるのは、アカデミー賞作品賞に輝いた『それでも夜は明ける』のプロデューサーであり、本作で初めてメガホンを握るビル・ポーラッド。共同脚本を『メッセンジャー』でアカデミー賞にノミネートされたオーレン・ムーヴァーマンとマイケル・アラン・ラーナーが、音楽を『ソーシャル・ネットワーク』で同賞を受賞したアッティカス・ロスが担当するなど、豪華スタッフ陣が集結した。
発表当時は斬新すぎてファンや評論家を戸惑わせた「ペット・サウンズ」が、現在ではポピュラーミュージック史上不世出の傑作と称えられ、ポール・マッカートニー、山下達郎、村上春樹も絶賛したというのは有名な逸話。“天才”ブライアンの怒涛の半生を、数々の名曲と共に目撃してみては。
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』は8月1日(土)より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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