エリザベス・バンクス、“天才”を愛し守る女性に…『ラブ&マーシー』
「ザ・ビーチ・ボーイズ」の中心的存在であるブライアン・ウィルソンの知られざる半生を、本人公認のもとポール・ダノとジョン・キューザックという演技派俳の二人一役で描く
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ポール・マッカートニーも絶賛し、ポピュラー・ミュージック史上不朽の名盤「ペット・サウンズ」を始めとする世界中で愛される数々の名曲を生み出してきたブライアン。だが、80年代の彼(ジョン・キューザック)の魂は引き裂かれ、極限まで壊れてしまっていた。
そんなブライアンが出会うのが、エリザベスが演じるメリンダ・レッドベターという女性。車販売店にやってきた彼が販売員メリンダの担当する車に試乗するという、偶然の出会いだったものの、ナイーブだが純粋な彼に強く惹かれていく。
精神科医ユージン(ポール・ジアマッティ)による“治療”の名のもとに、食べ物や住まいだけでなく、あらゆる行動を全て監視されていた彼を救い出すために、家政婦と裏で交渉したり、法の力を借りたり、想像を絶する駆け引きには思わず息を飲むほど。愛する人の人生に、再び光と希望をもたらすための壮絶な戦いを体現する。
エリザベスは、自身が演じたメリンダについて、「彼女は『ザ・ビーチ・ボーイズ』のファンでもなかった。もちろん、ブライアンのファンでもない。でも、そのことが彼らの関係を助けたんだと思う。彼に会ったとき、純粋な視点で彼を見ることができたのよ。彼が何者かもよく知らなかった。私はそのことを重視して、彼について書かれたものはほとんど読まなかったの」とふり返る。
その一方で、現在はブライアンの妻であるメリンダについて、「私が一番、思ったのはメリンダがとても勇敢な人物だということね。メリンダ本人に会って、彼女が本当に意志の強い人だということが分かったの」と分析し、作品中でも愛する女性の強さを発揮している。
2015年下半期のエリザベスは、本作を皮切りに、監督・製作・出演の3役をこなす大ヒット作『ピッチ・パーフェクト2』(10月公開)ほか、『マジック・マイクXXL』(10月公開)、『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』(11月20日公開)と大活躍。『ピッチ』シリーズの大成功により、新しい企画へのオファーも続き、パート3を手掛ける意欲も強いといわれる彼女だが、女優としての本領を発揮する『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』でその魅力を確かめてみて。
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』は角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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