ジョニデ、特殊メイクに2時間!『ブラック・スキャンダル』北米プレミア
ジョニー・デップが実在した冷酷な“凶悪犯”を演じた映画『ブラック・スキャンダル』。ヴェネチア国際映画祭では、「アウト・オブ・コンベンション」作品としてワールドプレミア上映され、…
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ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャーが起こしたアメリカ犯罪史上、最大のスキャンダルを、ジョニーをはじめ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョエル・エドガートン、ケビン・ベーコンら豪華共演陣の迫真の演技で描き出す本作。熱烈なファンが待ち受けるトロント国際映画祭に登場したのは、ジョニー、ジョエル、ダコタ・ジョンソン、ジュリアンヌ・ニコルソン、そしてスコット・クーパー監督といった面々。
特殊なコンタクトレンズを装着し、アメリカ犯罪史上“最大のスキャンダル”を巻き起こした実在のマフィア、ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャーを演じたジョニー。「ジェームズ・バルジャーの話は知っていたし、魅了されていた。実在しないキャラクターの場合は、誇張することができる。だが、実在した人、あるいは今も実在する人を演じる場合は、その人、真実、歴史に対する責任を背負うことになる」と実在する人物を演じる際の心構えを語る。さらに「ジェームズ・バルジャーの外見をできるだけ正確に再現することは、とても重要だった。そのために、僕は、メイクアップアーティストと一緒に、顔の作りからすべてをじっくりと考えた。メイクのプロセスには、毎日2時間かかったよ」と自身の役作りについても明かした。
ジョエルは、彼が演じたジョン・コナリー本人には会っていないようで「彼は、この出来事を違った側から受け止めていて、自分はスケープゴートにさせられたと感じている。そんな彼に、『映画を作るから話を聞かせて』というのは、変な話のような気がした」とコメント。「彼の同僚から彼についてたっぷり話を聞けたりして、素材は十分にあったしね。それに、これは、真実にもとづく映画だが、あくまで、僕らのバージョンの真実だ。ジェラード・オニールとディック・レイアが書いたすばらしい原作本をもとに、スコットが持つビジョンに従って語る真実。そして僕は、僕のバージョンのジョン・コノリーを演じたんだ」とギャングに操られることになるFBIエージェントという難役に挑んだ心境を明かした。
クーパー監督は「今作は、ドキュメンタリーではない。映画にふさわしいストーリーは、精神面、感情面、人間性から来る。僕はギャング物を作るつもりはなかった。キャストやクルーにも、『これは人間ドラマだ』」と言ったんだ」と告白し、「ジョニーの変貌のしかたには、すごいものがあったね。スクリーンで見る彼は、彼本人とは似ても似つかないんだ」とジョニーの演技に対する姿勢を讃えていた。
本作でボストングローブ紙に“抑制が効いて、集中力が途切れない演技”と評されたジョニー。スクリーンに映る、かつてないジョニーの演技を期待して待ちたい。
『ブラック・スキャンダル』は2016年1月30日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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