危うすぎる3人の交わり…『LOVE【3D】』特別映像公開
“愛”がもたらす情熱と悦び、そして狂気と切なさを、3Dによる赤裸々な性描写で描いたギャスパー・ノエ監督作『LOVE【3D】』。このほど、ポスタービジュアルでも話題を呼んだ、主人公マーフィーとその恋人、そしてもう1人の少女が出会い
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初お披露目となった第68回カンヌ国際映画祭を熱狂させ、ノエ監督自身が「これはポルノではない!」「私のいままでの作品とは違う、最もメランコリックなもの」と語る、エモーショナルで切ない愛と喪失の物語となる本作。
その過激な性描写から「日本で公開されるのか?」「大幅にカットされるのでは?」「3D上映はできるのか?」など、うわさを呼んでいたが、今回、日本ではR18+指定、ノーカット、3Dで公開されている(劇場によっては2D公開)。
今回解禁となった本編映像は、恋人同士であるマーフィーとエレクトラ、隣人の金髪少女・オミがともに食事するところから始まる。オミは中絶には絶対反対という。マーフィーが「動物を殺して肉を食べるのはいい?」と聞くと「それとこれとはまったく別のことよ。肉を食べて子どもを作る、そうでしょ?」と答えるオミ。さらに、ドラッグについても「タバコと同じで自然なことだわ。草を発見したときから吸ってる」と開けっ広げに語る姿が印象的だ。
そして、意気投合した3人はクラブで酔いしれた後、マーフィーのアパートメントに戻り、マリファナをキメながら3人でのセックスになだれ込んでいくのだが…。
まさに、物語のキーポイントとなる場面であり、ベッドで語り合う姿からもそれぞれのキャラクターが如実に現れたこのシーン。オレンジに彩られた官能的な描写のみならず、無責任な無邪気さを持つマーフィー、含みのある表情のエレクトラ、そして好奇心に満ち溢れたオミの出会いが、その後の3人の人生を大きく変えていくことになる不穏さをも予感させている。
これほどまでの過激で赤裸々な性描写は、70年代の『エマニエル夫人』から80年代の『ナインハーフ』、90年代『愛人/ラ・マン』、2000年の『愛のコリーダ 完全ノーカット版』。そして近年では『アデル、ブルーは熱い色』『ニンフォマニアック』(ともに’13)などが記憶に新しいところだが、これら官能作には、愛がもたらす“悦び”のみならず、切なさ、残酷さ、狂気、ときに愛のタブーにも踏み込んできた歴史がある。
その系譜を継ぎながら、さらに進化した“3D”による官能作となる本作。この失われた愛の物語の発端を、ここから目撃してみて。
『LOVE【3D】』は新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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