【インタビュー】クリス・ヘムズワース&ジェシカ・チャステイン「自分にとっての愛について考えてくれたら」
アカデミー賞女優のシャーリーズ・セロンが“邪悪な女王”ラヴェンナとして、グリム童話の名作「白雪姫」の世界で悪のパワーを発揮するアクション・アドベンチャーの続編『スノーホワイト/氷の王国』。シリーズ最新作にはシャーリーズやハンターのエリック役…
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エミリー・ブラント演じる“氷の女王”フレイヤも加わって邪悪な姉妹が魔法の鏡で世界を手に入れようとする陰謀を、ハンターのエリックとサラが鏡を破壊することで阻止しようとする続編のストーリー。エリック役を続投したクリスは、「前作とは違うことをトライしてみたかった」と本作への期待感を持っていたことを明かす。「もちろん前作もファンだけれど、作品世界の中でもっと楽しみたかった。今回は以前ほどダークになりすぎないテイストで、冒険心と好奇心が膨らみながらもドラマもしっかりある。そういうバランスがいい世界が組み合わさった中でのキャラクターだったので、とても楽しみにしていたよ」。
エリックの幼なじみで同じくハンターであるサラ役のジェシカは、「ほかとは違ったおとぎ話になるって楽しみにしていたわ」と本作の魅力を明かす。「いわゆる囚われの、救いを待っているお姫さまの役柄ではなくて、女戦士の役柄なのよね。こういったおとぎ話のキャラクターとしては、すごく現実的な作りだったと思うわ。お互いのキャラクターをすごく補完し合うようなキャラクターだったと思ったから、それも含めて楽しみにしていたの」。
ハンターという役柄だけに、激しいアクションも魅力のひとつ。荒々しく斧を振り回すシーンもあれば、鳥のように華麗に宙を舞うなど、「物語のタイミングによって違ってくる」と多彩なバリエーションがあることをクリスは説明する。「最初は必死だよ。戦いの中で生死がかかっているからね。そこには苦悩もある。一方で、サラに見せびらかすような戦い方をする場面もある。そう、クジャクが羽を広げるように。彼女の気を引くためにね(笑)」。ジェシカも、「何種類もあるの」とうなずく。「彼はいい印象を与えたいのよ。ウィンクをしているような戦いっぷりもあるわ。でも、そんな彼の腹に一発キメるのがあたしよ(笑)」。
ちなみにクリス以外のメインキャストが、シャーリーズ・セロン、エミリー・ブラント、ジェシカ・チャステインという大女優陣! ゆえにオフキャメラのところでクリスが3人の女優のイジメに遭っていたというネタも上がっているが、「受けるべきからかいを受けただけで、彼が被害者ヅラをしているだけ(笑)」と噂を完全否定するジェシカ。その上、「クリスのほうこそやりすぎなの」とジェシカが畳み掛けると、「おいおい、ウソだよ! 僕をイジメるのは止めてくれ(笑)!」と応戦するクリス。屈強な戦士を演じておきながら、「僕のハートは傷ついていたからね!」と外見とは裏腹なか弱い発言でジェシカの笑いを誘う。
最後に『スノーホワイト/氷の王国』は、「とにかく楽しみながら観てほしいけれど、愛はすべてを克服する作品なの」と本作が提示するメッセージをジェシカが代弁。それを聞いたクリスも「そうだね」とうなずいて、こう補足する。「愛! そのとおりりだし、子どもへの愛、妻や夫、恋人、パートーナーへの愛、そういう愛というものは、人生を前に進める推進力になるから、そういう部分を感じてほしいな。この映画を観た後、自分にとっての愛は何だとか、自分には戦う準備があるのかどうか考えてくれたらすごくうれしいよ」。
《シネマカフェ編集部》
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