【特別映像】誘拐一家の“稼ぎ頭”が恋!? 運命が変わる瞬間…『エル・クラン』
アルゼンチンに実在した身代金ビジネスで生計を立てる犯罪一家を描き、昨年、第72回ヴェネチア国際映画祭で最優秀監督賞<銀獅子賞>を受賞した映画『エル・クラン』。本作から、一家の“稼ぎ頭”の長男・アレハンドロが運命的
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舞台は1983年、軍事独裁政権崩壊後のアルゼンチン。善悪の基準が変わりゆく中で暮らすプッチオ家。エリートだったはずの彼らは突如、無職に。ピンチの果てにたどり着いた稼業は、まさかの“身代金ビジネス”だった――。
本作で、父アルキメデスの指導のもと、誘拐に手を染めていく長男アレハンドロを演じるのは、ブエノスアイレス生まれの26歳、ピーター・ランサーニ。2004年に「Mimo&Co」という子ども服ブランドのモデルとしてキャリアをスタート。多数のTVドラマに出演する一方、「Teen Angels」というポップバンドでも5年間活躍。スクリーンデビューとなった本作では、第10回アルゼンチンアカデミー賞新人賞を見事獲得し、順調にキャリアアップの階段を登っている新星だ。モジャモジャ頭に、愛嬌のある垂れ目が印象的な彼は、公式Twitterのフォロワー数151万人以上と、その人気っぷりを証明している。
そんな彼が演じるアレハンドロは、自身が経営するサーフショップで運命の女性・モニカと出会うことに。今回到着したのも、その2人の印象的な出会いのシーン。ウィンドサーフスーツを探しているモニカと、「これがいいかしら?」「この厚さじゃないほうがいいと思う。寒がりの顔だ」と会話を交わしながらも、時々視線を交わし合う2人。おすすめのスーツを探すアレハンドロを、モニカもじっと見つめている。
さらに、彼女に試着を勧める際には、「気に入れば現金で2割引きにする」と口説き(&宣伝)文句を忘れないアレハンドロ。試着室へ向かうモニカを、今度はアレハンドロがじっと見つめる。その後、「手伝って」と試着室から出てくるモニカの肩は大胆にはだけているが、紳士的に(?)スーツのチャックを優しく上げ、鏡越しに再び交差する視線…「君にピッタリだ」という彼の言葉で映像は締めくくられている。
この出会いから、あっという間に2人はラブラブに。モニカはプッチオ家とも親交を深めていくが、同時に、アレハンドロは身代金ビジネスから距離を置き始める。罪の意識が薄れていた彼の心は、モニカの存在によって正気を取り戻し、それによって一体感が重要だったプッチオ家のバランスが徐々に崩れていくことになるのだが…!
恋人をとるか、家族をとるか。一家の運命の分かれ道となった、甘酸っぱい恋の第一幕を、こちらから目撃してみて。
『エル・クラン』は9月17日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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