【特別映像】ペドロ・アルモドバルの映像美炸裂!監督最新作『ジュリエッタ』
『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』などで知られるペドロ・アルモドバルの監督最新作『ジュリエッタ』。このほど、アルモドバルらしい感性が炸裂する色鮮やかな本編映像
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2016年のマドリードを出発点に、波乱に満ちた母と娘のストーリーが展開する本作は、孤独な主人公ジュリエッタの回想により、過去へとさかのぼっていく。25歳のときに夜行列車でショアンという漁師とめぐり合ったジュリエッタは、情熱的な恋愛の末に彼と結ばれ、愛娘のアンティアを出産。しかし、ふとした感情のすれ違いによって取り返しのつかない悲劇に見舞われてしまうのだった…。
原作は、カナダのノーベル賞作家アリス・マンローが2004年に発表した短編集「ジュリエット(Runaway)」。同一主人公でありながら独立したストーリーになっている「チャンス」「すぐに」「沈黙」の3編を、アルモドバル監督がひと続きの物語として脚本化。深い哀しみに引き裂かれたひと組の母娘のミステリアスな物語を紡ぎ、“女性賛歌3部作”と呼ばれる代表作『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』『ボルベール〈帰郷〉』にも通じるエモーショナルなテーマを追求した。
そして今回、アルモドバルらしい鮮やかな色彩の映像美が印象的な本編映像が解禁。真っ青な封筒に入れられた、バラバラの写真を取り出すジュリエッタ。それは、ある日突然、姿を消してしまった娘アンティアとの幸せな姿を映し出した、捨てることのできない写真だった。かつて娘と暮らしたアパートからマドリードの街並みを見下ろし、過去に思いを馳せる。やがてジュリエッタは、どこにいるともわからない娘へ手紙を書き始めるのだった…。
「私は20年間“腰かける男”と一緒に住んでいるが、いつか自分の映画に登場させたいと思ってきた」と、監督自身が話す映像冒頭に登場するオブジェや、“現在”のジュリエッタが纏う複雑な胸中を表すかのような色とりどりのガウンなど、ワン・シーンごとに監督のこだわりが散りばめられ、観る者の感性を刺激する映像となっている。
『ジュリエッタ』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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