ワンダーウーマンが元祖にして現代の代表! 変化する“いい女”像とは?
ハーレイ・クインやデッドプール、ドクター・ストレンジなどを抑え、全米で「最も期待されるアメコミキャラクターの実写デビューランキング」(※)のNo.1を獲得した『ワンダーウーマン』。今年で生誕75周年を迎えるDCコミックスの
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2016年、日本では女性初の東京都知事が誕生し、また、アメリカでは明日にも女性初の大統領が誕生する可能性も高い。“ワンダーウーマン”という存在が75年もの間訴え続けてきた、 “自分の理想を男性に求めない、自立した女性”が体現される記念すべき年になるかもしれない。本日は“いい女(11月07日)”の日ということで、現代の“いい女”像について検証してみた。
これまで数々の作品で、“いい女”として描かれることが多かったのは、『天空の城ラピュタ』のシータのような女性らしく、一見か弱く見えるも、しかし確固とした芯を持っていて、ここぞというときに強さを見せる姿は、“守ってあげたい”男性陣からの人気はもちろんのこと、女性からの好感度も高い憧れの“いい女”の代表といえる。
しかし、近年描かれることが多く、支持を集めるのは、『アナと雪の女王』のアナとエルサや、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のレイ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のフュリオサなど、ふだんは揺るぎない自分らしさを持っているが、ふとした瞬間に見せる弱い部分を持っている『風の谷のナウシカ』のナウシカような女性。
小池百合子都知事やヒラリー・クリントン候補も当てはまるような、現代の“いい女”は、自らの運命を男性に委ねることなく、自らの力で道を切り開いていく。ヒラリー・クリントンは、こう語っている「大きな夢を見る少女たちへ。あなたたちは何にでもなることができる。大統領にもなれるのよ」と。
男性だけがスーパーヒーローとして活躍してきたコミックスの中、さっそうと登場したワンダーウーマン。男性ヒーローを尻目に、圧倒的なパワーでリーダーシップを取り、正義の心を広め、平和のために闘い続けてきた元祖“いい女”のワンダーウーマンが望んでいた時代が、ついにいま、到来したのかもしれない。
2017年夏に日本上陸する映画『ワンダーウーマン』で、主人公ダイアナ・プリンスことワンダーウーマンを演じるのは、ミス・イスラエルにも選ばれた完璧な美貌を持ち、実際の兵役経験による“圧倒的”アクションセンスも持つスーパー美女モデルにしてハリウッド女優のガル・ガドットだ。ガルは本作について、「私はワンダーウーマンを演じられることをとても誇りに思っている。そして、ようやく、このような映画が誕生する時期が訪れたと思う。若い女性が憧れる存在がいるというのは重要なことよ。男の子にとってはスーパーマンやバットマンがいるのに、女の子には誰もいなかった。だから、ようやくワンダーウーマンが登場したというのはとても喜ばしいことね」と語っている。
監督を務めるのは、『モンスター』(’03)でシャーリーズ・セロンをアカデミー賞主演女優賞へ導き、女性刑事を主人公にしたクライムドラマ「THE KILLING/キリング」などを手がけてきた実力派の女性監督パティ・ジェンキンス。
彼女たちがスクリーンに映し出す、いまの時代の“いい女”を見逃すことはできない。
『ワンダーウーマン』は2017年夏、全国にて公開。
(※)米チケット販売サイト「Fandango」の調査より
《シネマカフェ編集部》
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