エロスと退廃描いた画家『エゴン・シーレ』、禁断のポージング写真解禁
クリムトと並び世紀末ウィーン美術史に燦然と輝く天才画家エゴン・シーレのわずか28年の生涯と、彼が遺した名画「死と乙女」に秘められた女性との愛の物語を描く『エゴン・シーレ 死と乙女』
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20世紀の幕開けとともに彗星のごとく現われ、スキャンダラスな逸話と挑発的な名画の数々を残しながら、わずか28歳で早逝した異端の天才画家エゴン・シーレ。演じるのは、モデル出身の新人イケメン俳優ノア・サーベトラ。プレイボーイで非情、野心的なシーレを、眼を奪う白皙の美貌とともに説得力たっぷりに息づかせている。
数多くのモデルと浮名を流したシーレにとって、とりわけ大きな存在となった2人の女性――16歳で兄の絵のヌードモデルを務め、敬愛する兄を献身的に支え続けた妹ゲルティ、そしてクリムトのモデルを経て、シーレとは公私にわたるパートナーとなって彼の美のミューズであり続けたヴァリ。今回到着したのは、シーレの実妹のゲルティが裸で横たわるカットをはじめ、2人が絵のモデルとしてエロティックなポージングをとっている未公開写真だ。
本作の脚本家のヒルデ・ベルガーは、妹ゲルティについて「シーレとゲルティの関係は、互いに相手を所有しようとする関係でした」と明かす。「ゲルティはシーレの最初の裸体モデルで現在でも、たくさんの有名な絵に彼女の姿を見ることができます。シーレが描いた『腕を組んで立つ少女の裸像 』――この絵の彼女は、薄い、両性具有的な肉体をしていて、まだ胸の膨らみもありません。これはシーレが理想とする女性の姿でもあり、いつもこのようなやせた少女の体を探していました。子どもから大人へと変わっていく過程にある女性たちに、シーレはとりわけ強い関心を抱きました」と語っている。
そして、ヴァリについては「シーレの生涯で、最も大切な女性の1人でした」とコメント。「ヴァリは全面的にシーレを支えて、彼のためにモデルも探したり、イレングバッハの小さな家に住んでいたころ、彼女はシーレの絵を客に売るために本屋も開きました。彼女は全てに耐えます。シーレに別のガールフレンドがいても、彼女は耐えました。大事なことは彼のそばにいることだったからです」と、彼女の愛を讃えている。
エゴン・シーレ没後、約100年。ヴァリをモデルにした彼の最期の作品にして、最高傑作「死と乙女」に秘められた愛の伝説を映し出す本作。時代の寵児へとのし上がっていくシーレを支えた2人の女性を、これらの写真からも見つめてみて。
『エゴン・シーレ 死と乙女』は1月28日(土)より Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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