噂の米国防総省トップ来日中の『虐殺器官』公開に中村悠一&櫻井孝宏も感慨と驚き!
早逝した作家・伊藤計劃が遺した3作の小説をアニメ化する“PROJECT ITOH”の最後を飾る『虐殺器官』公開を記念し、2月4日(土)に声優を務める中村悠一と櫻井孝宏が揃って舞台挨拶に登壇した。
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『屍者の帝国』、『ハーモニー』に続きようやく公開となった本作。世界各国で虐殺を扇動する謎の言語学者ジョン・ポールを捉える任務を帯び、米特殊部隊のクラヴィス・シェパードは仲間と共にその足跡を追うが…。
本作は製作中にスタジオが倒産し、公開延期になるなどの紆余曲折を経て公開を迎えており、中村さんは「楽しみにしていたみなさんをお待たせしていましたが、僕自身も早く見たかった」と明かす。実際、前日の公開初日に映画館に足を運んだそうだが「さすがにどうだろう…? 出ているヤツが初日に劇場にいるのは…」と謎の苦悩の末、別の作品を見たと告白し、劇場は笑いに包まれた。
櫻井さんは「いろんなことがあって、無事に公開を迎え、ここに立てて、僕ら以上にホッとしている人もいると思います(笑)。アフレコは一昨年でしたし、感慨深いです」としみじみと公開の喜びを口にした。
ちなみに現実の世界では米国にトランプ政権が誕生し、毎日のようにその発言や行動が物議を醸しており、しかも、そのトランプ政権で、国防総省のトップを務め、自身も幾多の戦場を潜り抜けた経験を持ち“マッドドッグ(狂犬)”の異名を持つマティス長官が来日中! このタイミングでの公開に中村さんは「日本でこういうことやってるとバレないといいですね」と語り、櫻井さんも「公開延期とかありましたが、始まってみたら、よかったと思えるタイミングですね」と語った。
見終わった後、様々なことを考えさせられる本作だが、一言で表すなら? との問いに櫻井さんは「本音」と回答。「シリアスなワードで表現しちゃいそうだけど、わりと“本音”とかだったりすると思う。頭の中で思っても、言わないことってあると思いますが、そういう本音が見える。それはもしかしたら、伊藤計劃先生の本音なのかも」と分析する。
一方、中村さんは「最初に原作を読んで思ったのは『死』でした。死ぬことに対する思い、死生観…。映画でもいろんな人が死ぬけどそれぞれに死に方があります。僕は近しい人間を失ったことがなく、死がまだ遠くに他人事としてボンヤリとあるけど、クラヴィスは任務で死と向き合っている。マイナスな意味ばかりではない、死に対する考え方が描かれていると思う」と語っていた。
『虐殺器官』は公開中。
《シネマカフェ編集部》
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