『帝一の國』は、生徒会長になることに命をかける主人公・赤場帝一(菅田将暉)をはじめ、とにかく登場人物全員のキャラクターが濃い。「1人1人の個性が強くて、みんながそれぞれ全力」と作品の魅力を語る間宮さん。「最初は『総理大臣になるために、生徒会長を目指す』ということにあそこまで必死になってる姿を見て『そんなに…?』って思うんですけど、見ているうちにこっちもアツくなってくるんです」。
「これは自分も含めて俳優陣がみな思っていることだと思うのですが、全員が役とピッタリなんです」と言う。そんな間宮さんが演じるローランドは、米国の大手自動車メーカーの日本支社長の御曹司で、次期生徒会長の大本命と目されている男。肩まである金髪をなびかせ、王者の風格を漂わせる高校二年生だ。
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ローランドの魅力を、間宮さんは「純粋さ」だと分析する。「とにかく真っすぐ。ローランドって、何かを成すために生徒会長になって、総理大臣になって…と考えているわけじゃなくて、要はケンカで負けたくない、誰にも負けずに一番になりたい! っていう結構幼稚な発想で動いてるんです。でも、その裏には親友との『2人でテッペンに上ろう』という約束があったりして、それに対してとにかくまっすぐなところが魅力なのかなと思っています」。
完璧な“絶対王者”ではなく、幼稚さや弱さを併せ持った人間くさい部分がローランドにはある。間宮さん自身の弱さはどこかと聞いてみると、「寂しがり屋」という答えが返ってきた。「あんまり1人でいたい時間ってないんですよ。なので、仕事が終わってまだ夜7時くらいで、明日の朝も早くないなってなると、友達に連絡して飲みに行ったりしますね」。