池松壮亮、松田龍平と初めてのガールズバーへ…『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』本編映像
『舟を編む』で各賞を総なめにし、その後『ぼくたちの家族』『バンクーバーの朝日』などを手がけてきた石井裕也監督が、4度目のタッグとなる池松壮亮と、映画初主演となる石橋静河を主演に迎えて描く
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本作の舞台となるのは、2017年、現代の東京。看護師として病院に勤務する傍ら、夜はガールズバーで働き、言葉にできない不安や孤独を抱えながらも、誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香(石橋静河)と、工事現場で日雇いの仕事をしながら死の気配を常に感じ、どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる青年、慎二(池松壮亮)が排他的な東京で生きづらさを抱えながら出会い、そして恋がはじまる瞬間を描くラブストーリーだ。
本作で池松さん演じる慎二は、左目の視力がない。本編の随所には、左半分が黒味の画面となる慎二の主観映像が差し挟まれているが、今回届いた本編映像も、そんな慎二目線での映像が冒頭で描かれている。慎二が働く工事現場で、一緒になって汗を流す同僚・岩下(田中哲司)と智之(松田龍平)の3人は仕事終わりに、美香が務めるガールズバーに訪れることに。初めてのガールバーに空気を読めず、速射砲のようにしゃべり続ける慎二と、それをたしなめるクールな智之。緊張のあまり、ただただじっと座る岩下と三者三様。そんな彼らを見つめる、美香の複雑な表情も印象的だ。
本作は、最果タヒの同名の大ヒット詩集が原作となっており、たびたび登場人物たちは最果さんが綴った詩を口にし、その静謐で透明感のある言葉が観客の心を揺り動かす。解禁映像にも、「きみがかわいそうだと思っている君自身を、誰も愛さない間、君はきっと世界を嫌いでいい。そして、だからこそこの星に、恋愛なんてものはない」という詩「青色の詩」を美香が独白するシーンもある。
「僕の最高傑作です」と自身でも語る石井監督。本作では、都会で暮らす若者たちの自由気ままさと、それと背中合わせにある孤独さ、虚無感を、繊細な映像と言葉で表現している。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は5月13日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行公開、5月27日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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