本ドラマは、“犯罪者の心を読める天才適当刑事”弓神適当(浅野さん)と、“正義感と上昇志向が強い腹黒刑事”羽生虎夫(神木さん)の凸凹バディが難事件を解決する刑事ドラマ。2人のほかにも、山本美月、仁科貴、橋本淳、稲森いずみらが脇を固めている。
そんな本作の第1話に、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や『湯を沸かすほどの熱い愛』『無限の住人』、また『思い出のマーニー』『メアリと魔女の花』では声での出演をし話題となったいま注目の女優、杉咲さんが出演。
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本作で杉咲さんが演じるのは、第1話の事件に関連する電車での痴漢騒動があったうきよ台駅の駅員・坂木望。騒動当日に勤務していたということで、弓神と羽生が話を聞きにいったところで偶然にも羽生が中学時代に思いを寄せていた同級生だったことがわかり、思わぬ再会に羽生は心が躍る。「昔から正義感が強く刑事になるのが夢だった」と中学時代の羽生のエピソードを話したり、仲の良い様子を見た弓神にひやかされたりしながらも、望は今回の事件の捜査に協力していくという役どころだ。
主演の浅野さんとは初共演となった杉咲さんは、「浅野さんの作品はいままでたくさん拝見していたので、共演させていただき、うれしい気持ちと緊張が入り交じっていたのですが、撮影の合間などに優しくお話しして下さり、とても楽しく撮影することができました」とコメント。一方、神木さんとは、「学校のカイダン」以来約2年半ぶりの共演。『メアリと魔女の花』でアフレコ共演し話題となったことも記憶に新しいが、「直接ここまで演技をすることがなかったので、合間に気を遣って場を和ませてくださって、いままで知らなかった面を知ることができました」と改めて印象を語った。
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また今回初めて駅員の制服に身を包み、所作なども直接指導を受けたという杉咲さん。「しっかり駅員さんの練習ができたのが1日だけだったので、不安でしたが、実際に制服を着て動いてみると意識も変わってきて、練習すればするほど楽しくなりました」と話し、また「駅員さんはその駅のことを熟知しているはずと思い、撮影の日に初めて現場に行くのが不安だったので お休みの日にロケ場所に下見に行ってみたりして、役作りをしました」と明かした。
そして、「“本番で実際におこったことを楽しんでもらえれば”と監督に指導していただいたので、演じているときの気持ちに正直に演じてみました。台本を読んで“普通に過ごしていて見える面だけではなく人にはいろいろ事情がある“という話だと感じました。最後までみていただけたらうれしいです」とこれからドラマを観る視聴者へメッセージを寄せた。
■第1話あらすじ
弓神適当は、うきよ署強行犯係の刑事。適当でだらしなく、人と一緒に行動することを嫌う変わり者だ。だが、ひとたび事件の捜査になると、常識やレッテルに惑わされず、ただひたすらに真実を追い求める男だった。そんな弓神とバディを組むのは、上昇志向と正義感が強い若手刑事の羽生虎夫。早く出世したいと考える羽生にとって、違法捜査もお構いなしの弓神はやっかいな存在だ。弓神とは同期でもある強行犯係係長の菅能理香(稲森いずみ)も自分勝手な弓神には手を焼いていた。
ある日、女子大生の押田マイが、歩道橋下で仰向けに死んでいるのが発見される。死亡推定時刻は深夜1時。マイは酒を飲んで帰宅途中に、誤って階段から転落した可能性が高かった。が、死体を見て何かを感じた弓神は、羽生を巻き込んで勝手に捜査を始めてしまう。弓神は、ハッカーの“ヒズミ”こと氷川和美(山本美月)からも情報を得て、事件当日、マイと一緒に飲んでいた友人・倉間藍子に会いに行く。すると藍子は、1週間ほど前にマイが電車内で痴漢した男を捕まえたこと、男から現金を受け取り警察には届けなかったこと、そして、その夜から嫌がらせを受け始めたことを打ち明ける。弓神たちは、痴漢騒動があったうきよ台駅を訪れ、当日勤務していた駅員・坂木望(杉咲花)から話を聞く。望とは中学時代の同級生だった羽生は、思わぬ再会に心が躍る。やがて、弓神と羽生は坂木の協力を得て、痴漢疑惑の男を発見するが…。
木曜劇場「刑事ゆがみ」は10月12日より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送(初回15分拡大)。