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テンションが上がり切っていたらしい太田監督は、舞台挨拶でも暴言を吐いたり、観客に身を乗り出しと、やりたい放題。ほかの監督陣も失笑を決めていたが、何とか絡みたいらしい太田監督に、園監督は「余裕で第3話(※太田監督作)には勝っているなと思いました」と一瞥すると、太田監督は激情し、「言いっこなしって言ったじゃないか! 何だ、『愛のむきだし』って、つまんないぞ!」とわめいた。草なぎさんや香取さんが止める中、園監督も「大人げないからやめる(笑)」とニヤリと笑みを浮かべ、太田監督を止めていた。
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『クソ野郎と美しき世界』は、『ピアニストを撃つな!』(園監督)、『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』(山内監督)、『光へ、航る』(太田監督)、『新しい詩(うた)』(児玉監督)の4作品によるアクションあり、ファンタジーあり、ラブありのオールジャンルムービー。ボーダーレスに活躍する気鋭監督たちと、「新しい地図」という新たな場所で挑戦し続ける稲垣さん、草なぎさん、香取さんによる意欲的なコラボレーションとなった。
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お互いの演技の印象を聞かれると、香取さんは、「トップバッターの吾郎ちゃんの園監督のところは羨ましかったですね。勢いがあって!」と言えば、稲垣さんも「香取くんのシンゴちゃん役も、ああいう静かなシンゴ、なくはないけど新しいなって思って。いつものイメージと違うし。草なぎくんの役も、かなりエキスパートしてて、ぶっ飛んでいるというか」と楽し気にトークを交わす。草なぎさんも「不思議な世界観なんですけど、それぞれが『クソ野郎』でよかったです」と満足気に感想を語った。
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また、「このエピソードをやりたかった、とかはあるか」と尋ねられた太田監督は「できれば全部やりたかった。園さんのとか、面白いもんなあ」と、珍しく(?)褒めそやす。園監督は、「僕は『ゴロウ・デラックス』で(稲垣さんに)演出で寸劇をやって。何となくあれの延長でもうちょっとやりたいのがあったので、稲垣さんでラッキーだと思った」と話し出すも「ほかの方々はよくわからなかったので、恐ろしすぎて」と笑うと、すかさず太田監督が「テレビ、見たことないのか!? わかるだろう、普通」と諭し出し、園監督が「面識がないから…」とシャイな様子を披露する一幕もあった。
『クソ野郎と美しき世界』は2週間限定で全国にて公開中。