※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

『帝一の國』の続編を望む声も!今最も気になる“ブロマンス”とその傾向は?

男性同士の親密な絆を言い表す用語として誕生した“ブロマンス(ブラザー+ロマンス)”。先頃、シネマカフェでは読者アンケート「“ブロマンス”といって思い浮かべる作品・コンビは?」を実施した。

最新ニュース コラム
注目記事
『帝一の國』-(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 -(C)古屋兎丸/集英社
『帝一の國』-(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 -(C)古屋兎丸/集英社 全 10 枚
拡大写真
男性同士の親密な絆を言い表す用語として誕生し、映画やドラマの1ジャンルとしても認知されるようになった“ブロマンス(ブラザー+ロマンス)”。先頃、シネマカフェでは読者アンケート「“ブロマンス”といって思い浮かべる作品・コンビは?」を実施。アンケートでは、ブロマンス作品の様々なタイトルが挙がった。

■綾野剛&菅田将暉、カンバーバッチ&フリーマン…至高のコンビは?


日本を含むアジアのブロマンス作品・コンビとして支持を集めたのは、『帝一の國』の赤場帝一&榊原光明「とても可愛いらしい外見とやり取りで、一度見たら忘れられない!」(52歳・女性)、『まほろ駅前』シリーズの多田と行天「瑛太と松田龍平の最高にして至高のコンビ」(43歳・女性)、韓国映画『新しき世界』のチョン・チョンとジャソン「兄貴への忠誠と弟分に対する理解。血のつながっていない兄弟愛に魅了された」(30歳・女性)など。また、綾野剛と菅田将暉が兄弟のような2人を演じる『そこのみにて光輝く』、浅野忠信と神木隆之介が刑事コンビとして活躍するドラマ「刑事ゆがみ」なども挙がった。

『帝一の國』(C) 2017 フジテレビジョン 集英社 東宝 (C) 古屋兎丸 / 集英社
一方、欧米のブロマンス作品・コンビは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開を控えるスティーブ・ロジャース&バッキー・バーンズ「強い友情と揺るぎない信頼と変わらない親愛。まさに天下無敵のブロマンス!」(44歳・女性)など。ブロマンスの代名詞として語られることの多い名探偵シャーロック・ホームズ&ジョン・ワトソンを支持する声も多く、ロバート・ダウニーJr.&ジュード・ロウの『シャーロック・ホームズ』シリーズ、ベネディクト・カンバーバッチ&マーティン・フリーマンの「SHERLOCK/シャーロック」と、映画・ドラマ共にタイトルの挙がる強さを見せた。

ベネディクト・カンバーバッチ(シャーロック・ホームズ役)&マーティン・フリーマン(ジョン・ワトソン役)/「SHERLOCK/シャーロック」 -(C) Colin Hutton -(C) Hartswood Films 2012

■そもそも“ブロマンス”って何?


そもそも“ブロマンス”の定義は2人、もしくは2人以上の男性が親密な絆で結ばれていること。ハリウッドでブロマンスの単語が頻繁に目を引くようになったのは、親友同士の男たちが結婚式前にハメを外す『ハングオーバー!』シリーズなどの全米大ヒットに前後してのことだった。気の置けない同性同士のドラマと、その中に垣間見える“大人になりきれない男の未熟さ”に男性たちが共感。もちろん、同性同士のドラマや未熟さは女性にとっても無縁ではなく、“女性版ブロマンス”として誕生した『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』も全米大ヒットを記録した。

ヘンリー・カビル&アーミー・ハマー/『コードネーム U.N.C.L.E.』 (C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
しかしながら、親密な絆は2人の間で生まれるケースが多いのか。昨今では男性2人のバディドラマや精神的なつながりを描く物語が、ブロマンス作品として支持を集める傾向に。その形は友情、兄弟愛、師弟愛、主従関係、敵対関係、愛憎関係と様々で、肉体性を伴うBL(ボーイズラブ)とは異なる関係として認知されている。先に挙げたタイトル以外で言えば、『X-MEN』シリーズのプロフェッサーX&マグニートー、『コードネームU.N.C.L.E.』のナポレオン・ソロ&イリヤ・クリヤキン、『マイティ・ソー』シリーズのソー&ロキ兄弟などがそう。2人の絆はグループにおけるそれ以上に親密性が増し、男性の共感ばかりか、女性の憧れやうっとりする気持ちをくすぐるものにもなっている。

■『帝一の國』はブロマンスの“パラダイス”だった


そんな中、昨今における日本のブロマンス作品として最も熱く、多様性に富んでいたのは『帝一の國』ではないか。アンケートで名前の挙がった赤場帝一&榊原光明の友情以外にも、帝一と東郷菊馬のライバル関係、帝一と大鷹弾の信頼関係など様々な絆が描かれ、1粒で何度も美味しいブロマンスのパラダイス状態に。また、『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースに恋人がいるように、帝一には想いを寄せる異性が存在していたのもブロマンスにカテゴライズできるポイントだった。

/『帝一の國』舞台挨拶『帝一の國』舞台挨拶
『帝一の國』は興行収入19.2億円の大ヒットを記録。スティーブ&バッキーのブロマンスは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のさらなる続編にも続き、『シャーロック・ホームズ』や「SHERLOCK/シャーロック」もシリーズの新作が期待されている。もちろん、『帝一の國』の続編を望む声も! 映画で、ドラマでブロマンスが語られ、その絆に魅せられる日々はまだまだ続きそうだ。

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

+ 続きを読む

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]