本作でシアーシャ演じるレディ・バードの“彼氏”を演じた、アカデミー賞ノミネート作品に引っ張りだこの若手実力派ルーカス・ヘッジズの本編シーンがシネマカフェに到着した。
>>『レディ・バード』あらすじ&キャストはこちらから
ティモシーとは真逆!? 完璧な好青年ダニーを演じたルーカス・ヘッジス
このたび到着したのは、大都会ニューヨークへの大学進学を夢見る主人公クリスティンこと“レディ・バード”の初めてのボーイフレンド、ダニー役を演じるルーカス・ヘッジズが登場するシーン。
高校最後の感謝祭の日を彼氏ダニー(ルーカス)の祖母の家で過ごすこととなったレディ・バード(シアーシャ)。“娘が家に連れてきてほしいボーイフレンド”として完璧な好青年のダニーは、レディ・バードの家族から温かく迎えられ幸せムードに溢れるが、話をするうちにレディ・バードが常日頃から自分の住む家をジョークで“スラム”と表現している事実を両親が知り、ショックを受けてしまう…という少々複雑なシーンだ。
しかし、そんな両親の気持ちは露知らず、この日のために買ったレトロな古着のドレスに身を包み、精一杯のおめかしをするレディ・バードの愛らしさと無垢なダニーのカップルの可愛いやりとりに癒される映像となっている。

「好きな役を選んでいい」グレタ監督念願のキャスティングが実現!
ルーカスといえば、ケイシー・アフレック主演『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で注目を集め、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、若手実力派俳優として一躍その名を馳せた。父は『ギルバート・グレイプ』『アバウト・ア・ボーイ』などで知られる脚本家・監督のピーター・ヘッジズ。本年度アカデミー賞主演女優賞&助演男優賞を受賞した『スリー・ビルボード』では姉を亡くした上、母親も予想外の行動をとることで傷ついていく息子役を演じ、主演フランシス・マクドーマンドに負けず劣らずの堂々とした演技を見せたことでも記憶に新しい。

監督のグレタ曰く、「ルーカス・ヘッジズの演技を観たのは、2016年のサンダンス映画祭で上映された『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。朝8時の回だったのに、それ以降、涙が止まらず、彼の見事な演技がずっと頭から離れなかった! 彼に脚本を送って、ロサンゼルスで会い、“好きな役を選んでいい”と伝えたら、彼はダニー役を選び、私の期待通りだったわ」と、ルーカスに魅了され、念願のキャスティングだったことを明かしている。

ルーカス扮するダニーは、一見ピュアで悩みのないお坊ちゃんキャラクターではあるが、実はある大きな秘密を抱えている複雑なキャラクター。ルーカスの演技力だからこそ表現できた役といえ、グレタの目は確かだったといえる完璧なキャスティングとなっている。
『レディ・バード』は6月1日(金)全国にて公開。