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【インタビュー】小栗旬×柳楽優弥、『銀魂2』原作やアニメにとらわれず「思うままにやれるようになった」

実写映画化が発表されて以来、常に大きな話題を提供してきた「銀魂」。人気コミックの実写化への批判を逆手にとったような企画やプロモーション展開が功を奏し、2017年に公開された映画は、興収38.4億円を記録するなど大ヒットを遂げた

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柳楽優弥&小栗旬『銀魂2 掟は破るためにこそある』/photo: You Ishii
柳楽優弥&小栗旬『銀魂2 掟は破るためにこそある』/photo: You Ishii 全 31 枚
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実写映画化が発表されて以来、常に大きな話題を提供してきた「銀魂」。人気コミックの実写化への批判を逆手にとったような企画やプロモーション展開が功を奏し、2017年に公開された映画は、興収38.4億円を記録するなど大ヒットを遂げた。

そして満を持して第2弾『銀魂2 掟は破るためにこそある』が公開を迎える。ほぼすべてのキャストが前作から続投、さらに本作から参加した俳優たちもビッグネームが並ぶ。「大河ドラマ並みの顔ぶれだよね」と顔を見合わせた坂田銀時役の小栗旬、土方十四郎役の柳楽優弥が、パート2への思いを語った。

パート2はあまり原作やアニメにとらわれずに臨めた


『銀魂2 掟は破るためにこそある』現場取材(C)空知英秋/集英社 (C)2018 映画「銀魂2」製作委員会
数々のコミック原作を経験してきた小栗さんをしても、『銀魂』の実写化の際には、いろいろと思うことが多かったと述懐していたが、 公開後1年足らずでパート2製作が決定、多くのファンからの支持を受けた。

小栗さんは、前作について、コミックを読んだときの銀時へのイメージを大切に「なるべく原作やアニメのことを意識しながらキャラクター作りをした」と役作りについて語っていたが、今回は「僕が演じた銀時を好きな人も嫌いな人もいると思いますが」と前置きしつつも、自分の思うままにやろうという思いが強かったという。

小栗旬『銀魂2 掟は破るためにこそある』/photo: You Ishii
一方の柳楽さんは、前作同様、真選組・鬼の副長、土方十四郎というクールなキャラクターを演じつつも、本作では呪いによって変貌してしまった二次元オタク・トッシーも同時に演じ分ける役割を任された。

「二つのキャラクターをしっかり演じ分けられるふり幅」が現場に入る前のテーマだと語った柳楽さんは、「前作ではしっかりとアニメや原作コミックを見てからクランクインしたのですが、今回は極力、読み返したりすることなく、自分のなかのイメージを大切に、先入観を持つことなく臨みました」とパート2ならではのアプローチ方法を試みたという。

柳楽優弥『銀魂2 掟は破るためにこそある』/photo: You Ishii

三浦春馬をはじめ新メンバーも豪華キャスト!「まるで大河ドラマみたい」


『銀魂2 掟は破るためにこそある』(C)空知英秋/集英社 (C)2018 映画「銀魂2」製作委員会
パート2は“真選組動乱篇”と“将軍接待篇”がミックスしたストーリーラインが敷かれているが、柳楽さん演じる土方は、真選組内で反目し合う、伊東鴨太郎と対峙するシーンが多い。本作で鴨太郎を演じるのは、俳優の三浦春馬さんだ。

柳楽さんは「春馬くんとは12歳ぐらいから、オーディションで一緒になる機会が多かったんです。子役のオーディションは、みんな本気でバチバチなのですが、そんな状況のなか、高校も一緒だったんです。顔見知りでありつつ、あまり話す機会がなかったという微妙な関係性が、この作品の二人の距離感にピッタリでやりやすかった。しかも話すと気が合うというのも、役とリンクしていました」と笑顔で語る。

柳楽優弥『銀魂2 掟は破るためにこそある』/photo: You Ishii
三浦さんをはじめ、河上万斉役の窪田正孝さん、松平片栗虎役の堤真一さん、徳川茂茂役の勝地涼さんなど、新メンバーたちもかなりの豪華キャスト。柳楽さんが「主役級の人ばかりのすごい現場で学ぶことが多い」と感想を述べると、小栗さんも「大河ドラマみたいな現場だよね」としみじみ。

そんな豪華キャストをまとめる座長の小栗さんは「たいしたことはしていませんけれどね」と謙遜しつつも「『銀魂』の現場は、それぞれが『自分が一番目立とう』という気持ちでいてくれることが良い相乗効果を生むと思っているんです。だから僕は、みんなが伸び伸びできるように、存在感を出さず、いろいろなところに顔を出してフラフラしています」と現場での居住まいについて語っていた。

小栗旬『銀魂2 掟は破るためにこそある』/photo: You Ishii

楽しさと緊張感が共存する福田組!



『銀魂2 掟は破るためにこそある』現場取材(C)空知英秋/集英社 (C)2018 映画「銀魂2」製作委員会
メガホンをとった福田雄一監督とは、小栗さんも柳楽さんも何度もタッグを組んだことがある旧知の関係だ。以前、福田監督は、同じ俳優と作品を共にするのは「すごくプレッシャー」だと語っていたが、小栗さんも「試される場という感じがしています」と感想を述べる。続けて「やっぱり“面白い”を追及される方なので、ムロ(ツヨシ)くんや(佐藤)二朗さんでも、面白くないと『二朗さん、全然面白くないです』って言っていますからね。やっぱり緊張はします」と胸の内を明かした。

一方の柳楽さんも「『福田監督の現場って楽しそうだね』と言われるのですが、もちろん楽しいと思うこともたくさんありますが、同じぐらい緊張感はあります」と、こちらも“緊張感”というキーワードをあげる。特に本作では、ふり幅の大きな役柄に挑んだだけに、そのプレッシャーは半端なかったという。

『銀魂2 掟は破るためにこそある』(C)空知英秋/集英社 (C)2018 映画「銀魂2」製作委員会
個性を存分に発揮できる伸びやかな環境である一方、ピリッとした緊張感もある『銀魂』の現場。小栗さんは「面白いことをやらせてもらっているな」と感想を述べると「パート2までやらせてもらって、もっと続けられる可能性もある。『銀魂』で弾けた役をやらせてもらえているから、ほかの仕事で真面目なものを選びやすい」と本作との出会いに感謝すると、柳楽さんも「ほかの作品で真面目な役をすると『ふり幅があるね』と言ってもらえるのはいいですね」と『銀魂』効果を明かしていた。

柳楽優弥&小栗旬『銀魂2 掟は破るためにこそある』/photo: You Ishii

《text: Masakazu Isobe/photo: You Ishii》

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