■篠原涼子、西島秀俊は「ますますダンディになって、色気がむんむん」

映画では初共演だが、これまで二度、作品で共演している篠原さん&西島さん。お互いが結婚し、家庭を持ってからは初めての共演となった。「変わったな」と思うところはあるかという問いに、「実際、篠原さんがご結婚されてお子さんが生まれて、実人生で積み重ねてきたことでの重みというか、演技の深さはすごく感じました。特に今回は家族、子供についての話なので、篠原さんの実人生ごと役に向かっていったのかなと個人的に感じています」と真剣に語った西島さん。

一方、篠原さんは「西島くん、深みが増して、ますますダンディになって、色気がむんむんで!日比谷にすっごい素敵な(西島さんの)写真があるからずっと見ちゃったんです。でも近々、会えるから生でいっぱい見てやろう、と思いました(笑)」と、宣言通り西島さんを“ガン見”。西島さんはTIFFの英語通訳者に向かって、「訳さなくていいですよ(笑)!」と慌て伝えながらも、大笑いで応えていた。

『人魚の眠る家』は、篠原さんと西島さんが映画初共演で夫婦役に挑む、衝撃と感涙のヒューマンミステリー。離婚寸前の夫婦(篠原さん・西島さん)のもとに、「娘がプールで溺れた」と突然のしらせが届く。急いで病院に駆けつけるも、愛する我が子は意識不明のまま回復の見込みはないと医師に告げられる。状況を受け止めきれず、奇跡を信じる夫婦は、ある決断を下すことにするが、その行為こそが次第に運命の歯車を狂わせていく。
■坂口健太郎も、西島秀俊に陶酔!?

シリアスなシーンが展開される映画の内容だが、撮影の中で楽しい思い出があるかと聞かれた登壇陣。坂口健太郎は、「家の中でのシーンのときに、子役の子たちがいて。カットがかかると、篠原さんと西島さんが実の親のように、子役の子たちと一緒にはしゃいだり、ダンスしたりしていた。僕は見ているのが楽しくて」と微笑む。さらに、「西島さんはお父さん(役)だし、僕も西島さんになついてる!」と篠原さんばかりか、坂口さんからもラブコールを受け、照れっぱなしの西島さんだった。
GALAスクリーニングには、そのほか、川栄李奈、山口紗弥加、田中泯、堤幸彦監督が出席した。

『人魚の眠る家』は11月16日(金)より全国にて公開。