本作は戦時中の大阪を舞台に、5人の孤児を養子として引き取って育てた夫婦を描いたオリジナル作品。
■井ノ原快彦、ユーモラスな父親を好演!
主演の井ノ原さんが演じるのは、感情をあまり表に出さない大学の助教授で植物研究者・鈴木重三郎。口を開けば研究のことばかりという風変わりな重三郎が、孤児を養子として迎え入れたことで一変。次第に笑顔が増えていき、やがてユーモラスな父親へと成長を遂げていく。
本作について「今この時代だからこそ、大事なドラマ」と説明する井ノ原さん。共演の上戸さんについては「子どもに対する態度が自然で、頼もしくて優しくて、僕よりもずいぶん年下の方ですが、自分のお母さんみたいに見える時がありました(笑)」と意外な印象を明かし、「居てくれるだけで、何となく支えられている感じがありましたね。上戸さんと共演できて本当によかったです」とコメント。
また「今は核家族化とか言われていますが、『血の繋がりだけじゃないんだぞ、家族は!』という思いに少しでも触れてもらえたらいいなと思います。ぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。
■上戸彩「涙が止まりませんでした」母親に憧れた妻を演じる
重三郎の妻・鈴木誠子役には、井ノ原さんとはドラマ初共演となる上戸彩に決定。重三郎に小気味よくツッコミを入れつつも、温かく支える誠子。医師から妊娠は難しいと伝えられたものの、母親として子どもを育てることに強い憧れを抱き、重三郎に孤児を引き取ることを懇願する。
「台本を読んだ瞬間、すぐに感情移入してしまいました。一瞬でのめり込んでいき、涙が止まりませんでした」と台本を読んだ感想を語った上戸さんは、「皆様の心がほっこり温かくなるドラマとなっております。鈴木家を通して笑顔の大切さを感じて頂ければと思います。家族みんなで揃うことが少なくなってきている現在、改めて家族の大切さを考えるきっかけになるドラマになれば嬉しいです」とコメント。
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撮影については「井ノ原さんは子供達とゲーム遊びなどし、私は主に話し相手になっていました。子供達一人ひとりの個性をじっくり見るのがとても楽しかったです」と子どもたちとの共演をふり返り、「仲良くなるにつれ、私たちに話しかけてくれる言葉も増えていき、たまに『お母さん』と呼んでくれることが凄く嬉しかったです。とにかく癒され、和む現場でした」と撮影の様子を明かしている。
ほかにも、真飛聖、飯豊まりえ、高田翔、坂井真紀、白洲迅、麻生祐未、吉行和子らも出演する。
<ストーリー>
平成が終わりを迎えようとするある春の日、病床にふせる老婦人(吉行和子)は、恵美(飯豊まりえ)、真一(高田翔)ら4人の孫を呼び、自分の両親と兄弟について話し始める――。
昭和12年、大阪。鈴木重三郎(井ノ原快彦)は、結婚して10年となる明るく優しい妻・誠子(上戸彩)と夫婦仲良く暮らしていた。子宝には恵まれなかったが、しかし誠子の「母親になりたい」という思いは消えることはなく、ある日間宮君子(麻生祐未)が営む孤児院の庭で遊ぶ子どもの姿を見た誠子は、重三郎に孤児を引き取りたいと相談。はじめは子どもを育てる自信が無いと難色を示した重三郎だが、誠子の熱意に押されて浩太(幼少期:柳下晃河)を養子として迎え入れることに。研究一筋だった人生から、子どもを愛することの生きがいを覚えた重三郎の世界は一変。重三郎が笑う分だけ、浩太も笑う。物静かな男に笑顔が増えていった。
そして「浩太に兄弟が出来たら喜ぶかもしれんな…」とつぶやく重三郎に、誠子が「…すぐやと、あかん?」と返す。昭和18年――。鈴木家は、浩太(渡邉蒼)、節子(伊藤栞穂)、健作(石澤柊斗)、虎之助(原田敬太)、トメ子(竹野谷咲)の5人の子どもたちを育てる大家族に。太平洋戦争が始まり、生活は日に日に厳しくなっていくが、重三郎と誠子は常に笑顔を絶やさず、子どもたちの表情も笑顔に満ちあふれていた。しかし、戦争は着実に鈴木家の未来にも影を落としていく…。
カンテレ開局60周年特別ドラマ「僕が笑うと」は3月26日(火)夜、カンテレ・フジテレビ系全国ネットで放送。