佐藤健が戸惑い「過去経験した一切の常識が通用しない!」
バーナード・ローズ監督は実に独特な撮影手法を用いたそうで、佐藤さんは冒頭の挨拶から「衝撃的な現場でした」と口にし、「過去経験した一切の常識が通用しない環境のもと、かなりもがきながら、力を合わせて映画を生み出しました。監督は、まず“台本を見るな、気にするな”と言うんですよ!(台詞を)言いたいなら言ってもいいし、言いたくないなら言わなくていいと。だから僕はあまりしゃべらなかったです(笑)」と笑顔でふり返った。そして、隣にいる森山未來には打ち解けた雰囲気で、「逆に、森山さんはご自身で台詞を考えていました。脚本が、ほぼ森山未來ですね!」と語りかけた。
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そんな森山さん、本作では辻村という藩の重臣の息子を堂々と演じた。佐藤さんの発言を受けて、森山さんは「いろんなアプローチの方や様々な人がいて、すごく多様な現場でした」と回顧。「個人的には走ったり、馬に乗ったり、水の中で泳いだり…ひとりトライアスロン状態(笑)」と動きが多かったとしたが、実は今回、乗馬には初挑戦だったそう。しかしながら、両手離しの乗馬を披露した森山さんの卓越した運動神経&雄姿に、青木崇高が、「それができる男が森山未來です」と誇らしげに言い放ちっていた。
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『サムライマラソン』は江戸時代の幕末を舞台に、日本史上初のマラソンと言われる大会「安政遠足(あんせいとおあし)」を開催したという史実をもとに、ドラマティックに描かれた侍たちの物語。迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明(長谷川博己)は藩士を鍛えるため遠足を企画するが、幕府への反逆とみなされ城に刺客が送り込まれてしまう。事態を察したのが、平凡な侍と思わせながら、実は幕府のスパイとして藩に潜入している忍び・唐沢甚内(佐藤さん)だった。
森山未來がボソリ「健くんすごく格好よく斬ってた」
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紅一点となった小松奈々は、雪姫という父に反発するじゃじゃ馬娘を好演。「初めてお姫様と男装という役だったので、挑戦することがすごく多くて。乗馬や殺陣をやったんです。佐藤さんと未來さんと現場に入る1か月前、殺陣の練習をしたんですけど…現場でばっさり切られて“あんなに練習してきたのになくなっちゃうんだ、え~~っ!”て」とショックの表情でバーナード監督を見やる。
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佐藤さんも同意して「めちゃめちゃ練習したんですよね。(監督が)段取りが嫌いで、そんなものを望んでいない(笑)。本物のやり合いを望んでいらっしゃるから”とにかくあいつを殺してくれ”っていう指示のもと(やった)!」と小松さんと話し込むと、森山さんも「そう、とにかくマーダーになれって。で、健くんすごく格好よく斬ってた(笑)」と指摘していた。
そのほか、完成披露イベントには染谷将太、竹中直人、小関裕太、木幡竜が出席した。
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『サムライマラソン』は2月22日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。