北村匠海「グッドワイフ」では小悪魔的!? ついに底力を見せる時が来た!

常盤貴子が主演を務め、夫の裏切りと逮捕により16年ぶりに弁護士に復帰する主人公を演じる「グッドワイフ」では、小泉孝太郎と北村匠海の“仲良し”ぶりが話題を呼んでいる。

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北村匠海『春待つ僕ら』/photo:Masashi Kuroha
北村匠海『春待つ僕ら』/photo:Masashi Kuroha 全 45 枚 拡大写真
「神メン多すぎ」と話題の今期のドラマ。その中でも、常盤貴子が主演を務め、夫の裏切りと逮捕により16年ぶりに弁護士に復帰する主人公を演じる「グッドワイフ」では、小泉孝太郎と北村匠海の“仲良し”ぶりが話題を呼んでいる。

“シャーペンの芯を15本乗せられる”という長いまつげ、爽やかで端正な顔立ちと、とろけるような子犬系の笑顔。映画『君の膵臓をたべたい』では、一体どれだけの人が彼の涙に号泣しただろう。

『君の膵臓をたべたい』(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社
だが、「グッドワイフ」で演じているのは少々軽薄で利己的、自身の目的や利益のためなら手段は選ばない小悪魔的ともいえるキャラクターで、かつてないほどの“ダークサイド”を覗かせている。


「グッドワイフ」では常盤貴子をライバル視する新人弁護士に!


TBS日曜劇場「グッドワイフ」は、ハリウッドの巨匠リドリー・スコットが製作総指揮を務め、数多くのテレビ賞に輝いてきたアメリカの海外ドラマが原作。神山多田法律事務所の代表・多田征大(小泉孝太郎)は、事務所の1つしかない採用枠に働かざるを得なくなった旧知の蓮見杏子(常盤さん)を推薦するが、同じく仮採用の北村さん演じる新人弁護士・朝飛光太郎はそれを快く思わず、バチバチに対抗意識を燃やしている。

ついこの間まで学生服姿だった北村さんが、弁護士バッジをつけ、小洒落たスーツを着こなしているだけでなく、上司に対してもはっきりと意見し、時にクレバーな立ち回りを見せる姿は新鮮。かと思えば、多田(小泉さん)と“いちゃいちゃ”してみたり、パラリーガルの円香みちる(水原希子)にアプローチし“ずきゅ~ん”とハートを打ち抜かれたりと、小悪魔的な可愛さを炸裂させている。

現役の感覚を少しずつ取り戻していく杏子に対して、これからどんな“バトル”を仕掛けていくのか、みちるとの関係はどうなるのか、視聴者を釘付けにする存在となっている。


名だたる人気俳優の幼少期を演じ、「キミスイ」で大ブレイク


1997年11月3日生まれ。小学生時代にスカウトされて芸能界入りした北村さん。ダンスロックバンド「DISH//」のメンバーとしての活躍で知られる一方、2008年の映画デビュー作『DIVE!!』では池松壮亮、翌年の『重力ピエロ』では岡田将生、『TAJOMARU』では小栗旬などの少年時代を演じてきた。そして、2013年『陽だまりの彼女』で松本潤の中学時代を演じて、まず注目を集め始める。

『陽だまりの彼女』-(C) 2013『陽だまりの彼女』製作委員会2013年『陽だまりの彼女』より
さらに、ヒロイン・土屋太鳳をはじめ、松岡茉優、未来穂香(現在は矢作穂香)らが生徒役で出演していた「鈴木先生」では、給食での“げりみそ事件”を起こしたり、劇場版で突然、生徒会長に立候補したりと、優等生かと思いきや何かと波風を立てる生徒・出水正役で印象を残した。

大きな転機となったのは2016年だ。元旦に「DISH//」として東京・日本武道館でワンマンライブを成功させると、1月公開の大ヒット作『信長協奏曲』、3月公開の橋本環奈主演『セーラー服と機関銃 -卒業-』、多部未華子主演『あやしい彼女』などに相次いで出演。夏クールの「仰げば尊し」では村上虹郎、新田真剣佑、太賀らと共演し、音楽への情熱を秘めた不良少年役を演じ切った。

『あやしい彼女』  (C) 2016「あやカノ」製作委員会 (C) 2014 CJ E&M CORPORATION2016年『あやしい彼女』ではバンドマンに
そして2017年、浜辺美波演じるヒロインを支える主人公を演じた初主演作『君の膵臓をたべたい』が大ヒット。北村さんの繊細な演技は高い評価を受け、日本アカデミー賞新人賞にも選ばれる。2018年を代表する作品の1つ『スマホを落としただけなのに』にもカメオ的に出演、背筋がゾクッとする余韻を与えてくれた。

『君の膵臓をたべたい』(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社
また、北村さんといえば、いまCM界からも熱い視線を送られており、ソフトバンクの新CM「ギガ国物語」に抜擢されている。第1弾「はじまり篇」で、まるで『風の谷のナウシカ』のような荒涼とした終末世界を、深刻なギガ不足が蔓延する「ギガ国」と解説するのは北村さんのイケボだ。

岡田准一演じるダジャレ好き(?)なリーダーの「オカダ」、土屋太鳳演じる真面目な妹的存在の「タオ」、白石麻衣演じる常に冷静沈着で凛々しい「シライシ」と、高性能AI搭載ロボット「サトウ」という個性的な面々の“旅人”の中にあって、北村さんが演じるのは気弱で他力本願な「タクミ」。第2弾「Wi-Fi難民」では白石さんにほっぺをムギュウ! とされるも、「イタイッ」と弱々しく答える姿は愛されキャラが全開。



もう1つ見逃せないのは、JT「想うた」のWEB限定ムービー。「親を想う」篇に続いて出演する北村さんは、石井杏奈と遠距離恋愛中の恋人同士を演じている。遠恋といえば、口では「大丈夫」と言いながら心は不安でいっぱい。会いたくて会いたくて、ようやく会えたときの北村さんの“頭ぽんぽん”は宝物級だ。



共演多数、新田真剣佑とは大の仲良し!


「仰げば尊し」や映画『OVER DRIVE』、そして最新作の『十二人の死にたい子どもたち』で共演し、プライベートでも仲がいいという新田真剣佑からは、TV誌のインタビューで“お嫁さんにしたい俳優No1”といわせるほど、愛されている(?)北村さん。


『OVER DRIVE』の完成披露試写会でもその一端を見せつけ、北村さんが「俺のほうが東出くんに顔が似てるから(笑)!」と、我こそが東出昌大の弟役にふさわしいとアピールすると、新田さんは「ライバル役、敵対する役ができるのは仲が良いからこそ」と言いながら、北村さんを真正面から凝視。これには北村さんも観念した様子で「真っすぐな目だなぁ…」とぽつり。まるで夫婦漫才のような(?)やりとりを見せたこともあった。

『OVER DRIVE』完成披露試写会/新田真剣佑×北村匠海2018年『OVER DRIVE』完成披露試写会にて
そんなどこまでも「可愛い」北村さんだが、演じる役柄は必ずしもピュアな好青年ばかりではないのが面白い。


「ゆとりですがなにか」ダークサイド・匠海ながら…


宮藤官九郎が脚本、『あやしい彼女』水田伸生監督が演出を手掛けた本作には、山路(松坂桃李)が指導する教育実習生・佐倉悦子(吉岡里帆)の年下彼氏・木暮静磨役として登場。職員室に乗り込み「オイ! コラ! テメェ!」と凄むものの、山路を“やまみち”と読むなど、どうにも残念なところが…。静磨が放った「童貞は黙ってろ」の言葉も含め、豪華キャストの中で存在感を発揮した。

北村匠海『君の膵臓をたべたい』/photo:You Ishii

『ディストラクション・ベイビーズ』間違いなくダークサイド


柳楽優弥、小松菜奈、菅田将暉らが豪華共演した問題作『ディストラクション・ベイビーズ』(16)にも出演。兄・泰良(柳楽さん)の行方を探す将太(村上虹郎)の親友・健二役を務めた。仲間のリーダー的存在ではあるものの、親友とは名ばかり。菅田さんの想像の上をいくクズキャラが話題となった本作だが、北村さん演じる健二もなかなかのサイテーぶり、パブリックイメージを見事に覆した。

北村匠海/『ディストラクション・ベイビーズ』(C)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会

『勝手にふるえてろ』妄想の中のイチはグレーゾーン?


松岡茉優の初主演映画『勝手にふるえてろ』(17)では、主人公・ヨシカが中学生時代から片想いする“イチ”役に。イチを思うあまり、視野の端っこでそっと見つめる“視野見”を体得したヨシカだが、クラスの人気者ながら、どこかクールで謎めいて見えるのは、ヨシカの妄想の中の存在だからか!? 現実のイチの、悪気のない(これが立ち悪い)残酷な仕打ちはヨシカをドン底へと突き落とした。

『勝手にふるえてろ』(C)2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会

「隣の家族は青く見える」暗い過去があるからこそ正直に生きる!


2018年1月期放送の本作では、ナチュラルな演技でゲイの青年・青木朔役を好演。朔との関係を職場や近所、母親にも隠したい“わたるん”広瀬渉(眞島秀和)の頑な心を溶かしただけでなく、周囲の偏見をも溶かしていく役柄がハマり、“わたさく”カップルが人気に。とはいえ、屈託のない彼の明るさにはそれなりのワケも。ちなみに「おっさんずラブ」の大成功は、この“わたさく”という布石がお茶の間にあったからこそ。

北村匠海&眞島秀和 「隣の家族は青く見える」

『春待つ僕ら』“白”匠海が嫉妬に燃える瞬間


「仰げば尊し」の平川雄一朗監督と再タッグとなった『春待つ僕ら』。北村さん演じるバスケ部四天王のひとり、永久は美月(土屋太鳳)が気になりはじめるも、2人の前に強豪校の天才バスケ選手で美月の幼なじみ・亜哉(小関裕太)が現れる! “王子さまキャラ”といえる最強ライバルの出現には、思わず同情してしまうほど。このハグへの視線からは嫉妬の炎が背後に見える!? たとえマイナスの感情であっても、共感を呼ぶように細やかに表現できるのは、北村さんならでは。

『春待つ僕ら』(C)あなしん/講談社 (C)2018 映画『春待つ僕ら』製作委員会

『十二人の死にたい子どもたち』観客を混乱させるキーパーソンに


安楽死を望み、廃病院の密室に集まった12人の未成年のひとりで、学校の人気者・ノブオ役を演じる『十二人の死にたい子どもたち』。クラスに必ずいる、何でもそれなりに器用にこなせるタイプの彼がなぜ「死にたい」のか? 予告編などの「死にたい」も、なぜか彼だけ爽やかに聞こえるのが、かえって不気味。杉咲花、高杉真宙、橋本環奈、新田真剣佑ら同世代が一堂に会した本作で、彼が演じるノブオにぜひ注目してほしい。

9番:ノブオ/北村匠海『十二人の死にたい子どもたち』(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会
菅田将暉や山崎賢人、吉沢亮、福士蒼汰ら、いまをときめく黄金世代より少し年下、まさに次世代を担う俳優たちの中で、さりげなくカメレオンぶりを発揮している北村さん。

今後は『君は月夜に光り輝く』(3月15日公開)で永野芽郁と共演。「余命ゼロ」という彼女のために絶叫マシンなどを“代行体験”することから恋が芽生えていく物語となる。

『君は月夜に光り輝く』 (C)2019「君は月夜に光り輝く」製作委員会
さらに、「クライマーズ・ハイ」の横山秀夫による原作小説を、『花戦さ』『月とキャベツ』の名匠・篠原哲雄監督が映画化する『影踏み』(2019年公開)にも出演する。シンガーソングライターの山崎まさよしが『8月のクリスマス』以来、約14年ぶりに長編映画主演を果たし、北村さんはその弟役を金髪姿で演じるというから楽しみ。

そろそろ、また新たな北村さんを堪能する時が近づいているのかもしれない。

《text:Reiko Uehara》

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