■主演作の封切りに「昨日からソワソワ」と高橋さん
主演を務める高橋さんは「昨日からソワソワしていた」と明かし、「皆さんのお顔を見ていると、面白かったと思ってくださったように見える」とホッと胸をなでおろした。映画はタイムパラドックスに翻ろうされる男女の切ない恋愛を描いており「いろんな要素がありますが、純粋に人が人を思う気持ちの大切さが、自然に描かれている」とアピールした。

本作のクランクインはちょうど1年前の2018年3月2日! 舞台挨拶ではその当日のメイキング映像が上映され、初日から高橋さんが山本監督に演技プランを提案する姿が披露された。これには、高橋さんも「とんでもなく恥ずかしいですね」と照れ笑いを見せたが、主演として現場を引っ張る様子に、ファンは感心しきりの様子だった。
■劇中には『時をかける少女』のオマージュも…、川口さんは気づかず!
「高橋さんは大人の余裕で、わたしを包んでくれた」とふり返るのは、ヒロインを演じる川口さん。撮影中の苦労を聞かれると、「ちょうど花粉症のシーズンで…。撮影した公園が杉だらけで、夕方には顔がダメになっちゃって、病院に行きました。去年は特にひどくって」と明かした。

また、山本監督が「川口さん演じる志織のスマホケースは、ラベンダーの押し花がデザインされている。『時をかける少女』のオマージュで」と明かすと、川口さんは「いま、初めて、知りました。あまり注目していなかった…」と申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
■『九月の恋と出会うまで』はこんなお話

引っ越したマンションで「1年後のあなたに危険が迫っている」という不思議な声を耳にした志織(川口さん)は、小説家志望の隣人・平野(高橋さん)に相談を持ちかける。次第に惹かれあう2人だが、タイムパラドックスが原因で、志織の身には思わぬ危機が迫っていた…。
山本監督は「ファンタジーやサスペンスといった要素を含んでいますが、実はとてもシンプルに、愛する人のためなら、何でもしてあげられる。そんな気持ちから奇跡が生まれることを描いている。温かい気持ちが皆さんに届き、恋をしたいと思ってもらえれば」と話していた。
『九月の恋と出会うまで』は全国にて公開中。