■ストーリー
経済学者のオ・ヨンミンは、過去の行動によって韓国に戻ることができず、亡命先の西ドイツでも評価されない日々に嘆いていた。そんな中、ある人物から北朝鮮で大学教授として働かないかと勧誘を受ける。自分の経済論が日の目を見ればいまよりも良い暮らしができるかもと、妻ウンスクの反対を押し切り北朝鮮へ向かう。しかしそこで待っていたのは、大学教授としての日々ではなく工作員としての苛酷な訓練だった。
そしてついに工作員としての指令を受け、家族と共に再び西ドイツへ向かうことになる。空港で見張りを振り切り逃亡を試みるが、北朝鮮の工作員に妻と娘を人質に取られてしまう。家族を助けるために必死に奔走するが、各国の情報局は彼を泳がせ北朝鮮のスパイを捕まえるために利用する。誰も信じられない状況で、彼は家族を再び取り戻せるのか――。
■実話を基にしたスパイサスペンス大作に実力派俳優集結!
本作で主演を務めるのは、『オペレーション・クロマイト』『ビューティー・インサイド』のイ・ボムス。最近では、映画のプロデューサーとしても活動しており、交遊もある歌手の Rain(ピ)を主演に迎えた『自転車王オム・ボクトン(原題)』の公開も控えている。
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主人公を追い詰める北朝鮮の工作員を『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』『二十歳(ハタチ)』のパク・ヒョックォン、主人公をスパイとして動かす北朝鮮側の権力者を『飛べない鳥と優しいキツネ』のイ・ジョンヒョクが演じる。
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このほか、弟のような存在ながら、実は主人公を監視するという難しい役どころを演じたヨン・ウジンなど実力派の俳優が集結した。
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今回解禁された予告編は、イ・ボムス演じるオ・ヨンミンが北朝鮮のスパイであることを自ら空港の職員に密告するシーンから始まる。妻や末娘と引き離されてしまった彼の使命は、家族を取り戻すこと。しかし、陰謀渦巻くスパイの世界では誰一人信じることができず、孤独な闘いを強いられる。
“要注意人物”とされ誰の協力も得られない中、命懸けで家族を連れ戻そうと奔走するボムスの姿が確認できる予告映像となっている。
予告編と同時に解禁となったポスターでは、ヨンミンを中心にスパイ合戦を繰り広げる俳優たちが配置されている。くすんだ色味の世界は、男たちの出口のない騙し合いを暗示しているかのようだ。
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『出国 造られた工作員』は7月26日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて公開。