自らの役目と向き合う「どう受け入れて表現していくか」
愛を伝えるべき相手が常にそばにいるとは限らないし、人生は一度きり。だが、港の“一度きり”は予想外の形で続く。死後もひな子の前に現れる港は、愛の残像か、続く人生の中にいる彼女へのエールか。1つ言えるのは、2人の物語は片寄さんにとっても「勇気をもらえるもの」だということ。そして彼自身、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のボーカリストとして、片寄涼太として、人の背中を押す存在であり続けてきた。
「自分のためにやってはいるけど、“人のため”も意識していたい。グループでの活動を通して、応援してくれる人の存在をすごく考えるようになりましたから。自分に納得のいかない気持ちが強く、すべてを否定してしまいたい時期もあったんですけど。変わったのは、初めてのアリーナツアーに出た2016年ですね。観客席の光景を見た瞬間、応援してくれる人たちがいる事実を実感できたし、責任感みたいなものも生まれたんです」。
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「おこがましく聞こえたら困るけど。でも、考えることは好きなので」と前置きしつつ、自らの役目と向き合う姿勢について言及する。『兄に愛されすぎて困ってます』から本作、そして12月公開の『午前0時、キスしに来てよ』まで。俳優としてロマンティックなラブストーリーを背負う機会が多いのも、“役目”と言えるのではないか。
「そういった作品に縁があるのは確かですし、抗うよりも、どう受け入れて表現していくか。それが、自分をいい波にのせることかなとも思っています。求められることには応えたいですしね。それが、自分に意味を持たせることでもある。GENERATIONSとしても、片寄涼太としても。彼らがやるから、彼がやるから意味があるというものを、求められる中で突き詰めていきたい」。
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