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今回到着したのは、少年ゼインが臨んだ法廷での本編映像。本作は、“両親を訴える”という衝撃的なオープニングから観る者の心を鷲づかみ、物語をひと息に過去へと遡らせ、その理由と経緯、ゼインの歩みをつぶさに描き出していく。
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映像では、主人公を演じるゼイン・アル=ラフィーアの歯に衣着せぬまっすぐな物言いや眼差しが印象的。彼の隣には、女優でもあるナディーン・ラバキー監督自ら弁護士役として登場している。
ラバキーは、「法廷で行われる審理によって、抑圧され、無視され続けた彼らの声がようやく人々の耳に届くことになる。生まれてくることを自ら選べなかった子供たちは、最低限の権利、せめて愛される権利を親に要求できるべきだと思う。この物語は基本的な権利が与えられず、教育、愛までも受けることのできないすべての人たちへ向けたものです」と語っている。
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『存在のない子供たち』は7月20日(土)よりシネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。