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映画業界にはびこる人種差別に向き合う…『風をつかまえた少年』アイサ・マイガのインタビュー映像

『風をつかまえた少年』から、主人公のたくましい母親を演じたアイサ・マイガのインタビュー映像がシネマカフェに到着。美しく、知性に溢れた、いま注目のホットな女優に注目した。

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『風をつかまえた少年』(C)2018 BOY WHO LTD / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE / PARTICIPANT MEDIA, LLC
『風をつかまえた少年』(C)2018 BOY WHO LTD / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE / PARTICIPANT MEDIA, LLC 全 13 枚
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23カ国で翻訳されたベストセラーを『それでも夜は明ける』『ドクター・ストレンジ』のキウェテル・イジョフォーが初監督した『風をつかまえた少年』。この度、本作で主人公のたくましい母親を演じたアイサ・マイガのインタビュー映像がシネマカフェに到着。美しく知性に溢れた、いま注目のホットな女優に注目した。

>>『風をつかまえた少年』あらすじ&キャストはこちらから

2010年に日本でも出版され、世界を驚かせ興奮させたノンフィクションの映画化。2001年、干ばつによる貧困で中学を退学になった14歳の少年が、当時人口の僅か2%しか電気を使うことができないアフリカの最貧国のひとつマラウイで、自分の頭脳と手だけを頼りに発電することに成功。家族と村の人々を救うだけでなく、自身も大学へ進学し、2013年にタイム誌の「世界を変える30人」に選ばれた。世界を魅了した彼の物語は、日本の中学の英語教科書「NEW CROWN3」にも取り上げられている。

カンヌのレッドカーペットを歩き、映画業界にはびこる人種差別を非難


『風をつかまえた少年』(C)2018 BOY WHO LTD / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE / PARTICIPANT MEDIA, LLC
そんな主人公の母親役アグネス・カムクワンバを演じたのが、アイサ・マイガ。1975年、セネガル出身。4歳でフランスに移住し、アブデラマン・シサコ監督の『Bamako』(原題・'06・未)でアフリカ系フランス人女優として初めてセザール賞有望若手女優賞にノミネートされる。

その後もミシェル・ゴンドリー監督『ムード・インディゴ うたかたの日々』('13)、Netflix製作の『アフリカン・ドクター』('16)や『目元が似てる君へ』('17)などに出演。2018年には、自身を含めた15人のフランスに住む黒人女優の物語を描いたアンソロジーエッセイ「Noire n’est pas mon me(仏:eに')tier(私の職業は黒人ではない)」をカンヌ国際映画祭開催時に出版し、フランス中で話題を集めた。また、カンヌでは映画祭のレッドカーペットを黒人女優たち15人と共に歩き、仏映画業界にはびこる人種差別を非難した姿は様々なメディアに取り上げられた。こうした活躍に留まらず、ヨーロッパとアメリカの黒人女優を描いたドキュメンタリーの監督も自らつとめるなど、俳優に留まらず多彩な才能を見せている。

尊敬するキウェテルとの仕事「アフリカこそが未来と感じるかも」


『風をつかまえた少年』(C)2018 BOY WHO LTD / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE / PARTICIPANT MEDIA, LLC
解禁されたインタビュー映像では、アイサが演じた主人公の母親役アグネスについて、「アグネスは、子どもの教育に熱心なの。ウィリアムにはもちろん娘のアニーにもね。この作品に出演できてうれしいわ。力強いアフリカの母親を演じられるんだもの」とキャラクターや演じたことの喜びを語る。

『風をつかまえた少年』(C)2018 BOY WHO LTD / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE / PARTICIPANT MEDIA, LLC
キウェテルが手掛けた脚本について「読んだ瞬間に恋に落ちた。知性が感じられるし、政治的な問題にも触れてる。生き生きとした家族の姿に共感できると思ったし、ウィリアムの人物描写も素晴らしかった」と大絶賛! 続けてキウェテルとの仕事について「ひと言で表現するなら、監督の誕生に立ち会った感じ。俳優としてのキウェテルを尊敬してきたわ。彼の演技は芸術性があって知的さも兼ね備えてる。そんな彼が監督する作品に出られたのは、本当に素晴らしい体験よ」と俳優だけではなく、監督としての信頼も語る。

最後に「作品を観る人たちはきっと、この家族に対して共感すると思う。アフリカの子どもの話だけど、普遍的な家族の姿を描いた作品でもあるわ。アフリカのよさも発見してもらえると思う。それに、アフリカこそが未来と感じるかも」と力強く語り、インタビューを締めくくる。


女優としての活躍に留まらず、映画づくりや書籍の執筆などを通して人種差別への問題提起を投げかけるアイサ・マイガ。映画の鑑賞とあわせ、彼女の活躍にも注目してほしい。

『風をつかまえた少年』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開中。

《シネマカフェ編集部》

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