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世界三大映画祭の一つ、第76回ヴェネチア国際映画祭公式イベント「ジャパン・フォーカス」の正式出品も決定し、10月の日本公開を前に海外からも熱い注目を集めている本作。
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この度、解禁された本予告映像では、殺人の容疑をかけられ罵声を浴びる豪士(綾野剛)、「どうしてお前が生きてる」と心ない言葉をかけられる紡(杉咲花)、そして集落の人間から村八分にされる善次郎(佐藤浩市)、運命に翻弄された3人がもがき苦しみ、涙し、感情をむき出しにする姿が描き出される。
そして、新たに発生してしまった事件。信じた人は殺人犯なのか、ひとすじの光を求める彼らの運命が交錯していく。解禁された本ポスターでも、“楽園”を求める者たちの運命、物語の結末が気になる仕上がりとなっている。
さらに、これまでの特報映像でも起用されていた主題歌が明らかに。『君の名は。』(‘16)公開当時、主人公・三葉の声を演じた上白石さんが、主題歌のひとつであり空前のヒットを記録した「RADWIMPS」の「なんでもないや」をカバーし大きな話題となった。以来、約3年ぶりとなる本作では、野田さんが初めて上白石さんに楽曲を書き下ろした。「一縷」というタイトルのとおり、登場人物たちが探し求めたひとすじの光のように響き渡る美しい旋律と上白石さんの透明感溢れる歌声が本作の人間ドラマをさらに盛り上げる。

上白石萌音「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」
初めてこの楽曲をいただいた時、部屋にこもって正座して聴いたのですが、気づいたら泣いていました。まさに、小さい光が差したような気がしたんです。洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、もう最初に私の“光”になっていて「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです。
「初めて歌うように、この曲を歌って欲しい」とアドバイスをいただいて、洋次郎さんの前で一度全部捨てて、まっさらな気持ちでレコーディングに臨みました。映画をご覧になる方にとっても、日常に寄り添う曲という意味でも、大切にしていただける曲になったら嬉しいです。
野田洋次郎「自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる」
楽曲提供のお話しをいただいて、映画の脚本を読ませてもらい、映画も観させていただきました。悲しみの中にいたり、もがき苦しんで生きている人たちがたくさん出てくる映画で、その一人一人が必死に、一生懸命生きていている。その先に“救い”や“光”があって欲しい、その人たちがどうか幸せであって欲しいという想いが、まず一番にありました。
萌音さんには、今回初めて楽曲を書かせていただきましたが、声優もされていて、もちろん女優としての表現力もあるからこそ、自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる。僕も学ぶことが多いレコーディングでした。
『楽園』という映画によって、萌音さんとまたこうして引き合わせてもらえたことがうれしいし、この曲が制作できたことが幸せです。僕にとっても大事な曲になると、この手応えを感じながら制作していました。聴いてくれる方々の人生と、一緒に育っていってくれたらうれしいです。
『楽園』は10月18日(金)より全国にて公開。