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公開3日間で動員数&興行収入共に、『ゲット・アウト』対比が約130%となっていた本作。9月11日(水)のレディースデイ、9月14日(土)のTOHOシネマズデイでも好調な数字を維持し、9月16日(月・祝)にはTOHOシネマズ 日比谷で映画評論家・町山智浩氏による公開記念トークショーが開催、客席からの質疑応答&ジョーダン・ピール監督インタビュー映像の上映&本作の徹底解説という形で大盛況となっていた。
そして、全国58館で公開13日目となる9月18日(水)に動員数7万1,746人、興行収入1億52万200円を達成し(※興行通信社調べ)、パンフレットも『ゲット・アウト』を上回る購買率で早々と増刷が決定。映画を観た人の謎解きや深読み考察も盛り上がりを見せており、映画ファンを中心にリピーターも期待できる動きとなっている。
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この度、そんな『アス』から到着した映像は、1台のTVモニターに人々が手をつなぎ合う“HANDS ACROSS AMERICA(ハンズ・アクロス・アメリカ)”のCMが映し出されるシーン。“ハンズ・アクロス・アメリカ”は1986年、アメリカの西海岸カリフォルニアから反対側の東海岸ニューヨークまでの約6,600キロを600万人以上の人々が15分間、手と手をつなぐという慈善イベントのこと。
主催者はあの「ウィ・アー・ザ・ワールド」をレコーディングした団体「USAフォー・アフリカ」。アメリカ国内のホームレスや貧困層の救済のため、国民の連帯と寄付を求めた。なんとイベントの参加者にはオノ・ヨーコ、ライザ・ミネリ、そして当時の大統領ロナルド・レーガンや、後の大統領ビル・クリントンもいた。当時7歳だったピール監督は「怖かった。なぜだかわからないけど」と語り、そのシルエットは、本作で恐怖の存在が突如目の前に現れる際にも演出として使用されている。
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だが、この慈善イベントは大成功とはいかなかった。主催者は1億ドルの寄付を期待していたが、集まったのは半分にも満たない3400万ドル。そのうち1500万ドルは経費として消えてしまった。監督は「その頃から、アメリカの貧富の差は拡大していった。貧困層もホームレスも急激に増えていった」とふり返る。
『ゲット・アウト』完成前に、このより恐ろしく精神的に苦痛な次回作の構想を練っていたというピール監督。冒頭に流れるこの映像は、本作のテーマを示す重要なシーンであり、ピール監督の強いメッセージが込められている。なぜ、アデレード(ルピタ・ニョンゴ)たちの前に突如ドッペルゲンガーは姿を現したのか!? そして手をつないで現れたその意味とは!? 真相は劇場で確かめてみてほしい。
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『アス』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。