第1位:痛いほどにリアルな愛の物語
幸せという言葉の本当の意味を説く「凪のお暇」

昨今ひしめく恋愛ドラマの中でも、主人公のダークな側面にスポットを当てるという斬新さが非常に面白かったですね。「空気を読む」という現代社会の無言圧力に対して、「空気は吸うためにあるんだ」と反旗を翻す凪――彼女の変化が、徐々に周りの人たちをも巻き込んでいきます。
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中でも第1話に史上最低の彼氏として登場した慎二(高橋一生)が、回を追う毎にその心根の弱さを露呈していき…。本当は誰よりも不器用で傷つきやすいからこそ、「空気を読む」テクニックでリスク回避している純粋な青年であることが明らかになります。凪のアパートの隣人で、根っからの人たらし・ゴン(中村倫也)との三角関係にハラハラ・ドキドキ! 幸せという言葉の本当の意味に迫る、とてもリアルな恋愛ドラマでした。
第2位:令和の今だからこそ見るべきドラマ
震災との関わり、心の機微を描いた「監察医 朝顔」

法医学教室を舞台に、東日本大震災で行方不明になった母親の存在と向き合う父(時任三郎)と娘(上野樹里)の日常を描いた珠玉の一作「監察医 朝顔」。震災から8年――平成から令和へと時代を移したいまだからこそ、改めて私たちが心に留めるべきドラマだったのではないかと強く感じました。
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災害の現場を目の当たりにし、法医の道を志した主人公・朝顔。彼女を取り巻く人々は、皆前向きで明るい人ばかりです。取り分け、第一章で朝顔の彼氏/第二章で夫として登場する刑事の桑原真也(風間俊介)は、人の痛みを自分事のようにして涙をこぼし、生来の人の好さと温かさを兼ね備えた人。彼の優しさを受けた人が、今度はまた別の誰かに優しさを分け与え…そうして生まれた心の連鎖が、いつしか日本を癒していくのではないか――見え終えた後、登場人物たちの背中から学んだ教訓がジーンと胸に染み渡るドラマに仕上がっていましたね。
第3位: 娘の命を救うため、走って走って走る
手に汗握る逃亡劇「TWO WEEKS」
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殺人の濡れ衣を着せられた主人公・結城(三浦春馬)が、白血病の娘の命を救うため、自らの潔白を証明すべく2週間の逃亡を図るタイムリミットサスペンス「TWO WEEKS」。検察、警察、政治家、闇の組織――異なる立場の食い違う思惑や陰謀が複雑に絡み合い、事件は思いも寄らない方向へと転がっていきます。韓国の人気ドラマが原作とあって、息つく暇もない畳みかけるような展開が魅力の一作。
中でも、際立って注目を集めたのが、悪役・柴崎(高嶋政伸)の非道な行動の数々。視聴者から「ひどすぎる」「絶対に許さない」と主人公擁護の声が挙がり、最終回に向け大きな盛り上がりを見せました。最初は私利私欲のために結城を騙し、嘲笑っていた柴崎。物語が進むにつれ、思い通りに動かない結城という存在を屈服させたいという執着だけで動くようになり…。最後の最後まで手に汗握る、心奪われるドラマでした。
特別賞:SNSで黒幕予想が一大ブームに!「あなたの番です-反撃編-」
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例にもれず、私も毎週待ち遠しい一週間を過ごしていた視聴者のひとりです。異例の2クール放送という試みでも話題の「あなたの番です」。後半戦となる「反撃編」には、2019年の顔と言われる若手俳優・横浜流星さんが登場し、大きな注目を集めました。
複雑に張り巡らされた伏線の数々――主人公・翔太(田中圭)の二重人格説や黒島(西野七瀬)の双子説など、視聴者ファーストで先行するSNS上の推理合戦が白熱し、テレビの枠を超えた一大ブームに! このまま、年末の流行語大賞のノミネートする勢い…!? この夏の思い出として語るに外せない作品と言えるでしょう。
以上、いかがでしたか? あなたのお気に入りと、是非照らし合わせてみてください。