【インタビュー】『ジョーカー』ホアキン・フェニックスを駆り立てた“怒り”とは?

圧巻という言葉では足りない。オスカー最有力の呼び声高き『ジョーカー』でホアキン・フェニックスは、何かにとりつかれたかのように、最強のヴィランに命を吹き込んだ。あえて言葉にすれば「悪魔的な神々しさ」。撮影中、ホアキンの中に何が宿っていたのだろうか?

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『ジョーカー』 (C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics”
『ジョーカー』 (C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics” 全 13 枚
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24時間ジョーカー「怒りもまた」



――例えば「家に帰っても、ジョーカーをひきずってしまう」という弊害はなかったですか? 映画を拝見し、本当に役柄に入り込んでいると感じたので、何というか…、心配になってしまって。

うーん、どうかな。仮に撮影中、自分自身と演じるキャラクターが“分離”する瞬間があるとすれば、それは満足な演技ができていない証拠かもしれない。両者の距離がゼロになり、焦点がバッチリ重なってこそ、最高の状態だと思うから。僕が何かすれば、そのキャラクターの言動になる…それが理想だね。だから、スタジオに役柄を置いてきたり、家に帰って脱ぎ捨てたりはしないんだ。

『ジョーカー』 (C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics”
――24時間ジョーカーだったと?

もちろん、自宅ですでに撮影した映像を見直し「じゃあ、明日はこうしよう」と演技プランを組み立てることはある。少し矛盾して聞こえるかな? でも、寝ている時間以外は、映画と演技について常に考え続けているのは確かだね。今回、苦労したことがあるとすれば、スケジュールの都合で順撮りできなかった点だな。「このタイミングで、ジョーカーにはなれないよ!」って、トッドに怒りをぶちまけたこともあった(笑)。でも、その怒りもまたジョーカーを演じるために必要だったのかしれないと、いまは思っているよ。

『ジョーカー』USプレミア (C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics”
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《text:Ryo Uchida》

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