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イランの“表現の自由”と“女性の人生”描く『ある女優の不在』予告

2018年の第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞した、イランの名匠ジャファル・パナヒ監督最新作『ある女優の不在』。この度、予告編と場面写真が解禁となった。

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『ある女優の不在』 (c) Jafar Panahi Film Production
『ある女優の不在』 (c) Jafar Panahi Film Production 全 7 枚
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2018年の第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞した、イランの名匠ジャファル・パナヒ監督最新作『ある女優の不在』。この度、予告編と場面写真が解禁となった。

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本作は、2010年より20年間の映画製作禁止令を命じられながらも、決して権力には屈しない姿勢で作品を発表し続けているパナヒ監督の最新作。過去、現在、未来の3つの時代をシンボリックに体現する3人の女優をめぐる深遠なドラマを映像化し、2018年の第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞した。

今回解禁された予告編では冒頭2カット目でスマホサイズの縦型の画面が提示され、そこにはある少女がロープで首を吊って自殺をしようとしているショッキングな姿が映し出されている。


将来女優になるという夢を終えず絶望に追い込まれた少女マルズィエは、「この動画を女優のベーナズ・ジャファリさんに送って」という言葉を残し、自殺を図った。衝撃的な自殺動画を送りつけられたジャファリは真相を確かめるため、友人である映画監督ジャファル・パナヒと共に、少女が住むイラン北西部の村を訪れる。

しかし2人に待ち受けていたのは、歓迎とは程遠い村人たちの冷ややかで厳しい反応だった。やがてジャファリとパナヒは、イラン革命後に演じることを禁じられた往年のスター女優シャールザードにまつわる悲劇的な真実を探りあてていく…。

表現の自由を訴え続けるパナヒ監督が本作に込めたメッセージとは…? 映像を通して伝わってくる表現者の悲痛な叫びに心揺さぶられる予告編となっている。

また、劇中にはイラン北西部の曲がりくねった道のショットが幾度となく登場する。その一寸先も見通せない険しい道は、イラン映画史をふり返ったパナヒ監督がそれぞれの時代における芸術家たちの苦難を象徴的に映像化したもの。そこには、フィクションとドキュメンタリーの垣根を軽々と超え、豊かな余白やメタファーによって観る者の想像力を刺激してやまないパナヒ監督の作家性が凝縮されている。


予告編と同時に場面写真4点も解禁。ジャファリが1人暗闇で佇む姿や子どもたちにサインを求められ笑顔で応える姿、パナヒ監督と並んで路上に座る姿などを収めている。



『ある女優の不在』は12月13日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。

《text:cinemacafe.net》

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