これまで幾度となく映画化されてきた中世イングランドの英雄伝説の前日譚を描いたのが、若手英国俳優の中で、いま、最も注目を集めるタロン・エジャトン主演のハイパーシューティング・アクション『フッド:ザ・ビギニング』(10月18日公開)だ。
レオナルド・ディカプリオがプロデュースする
<現代のスーパーレジェンド>!
『キングスマン』、『ロケットマン』に続きタロンの魅力が炸裂する本作は、レオナルド・ディカプリオ率いる映画製作会社「アピアン・ウェイ」によるアクション大作だ。製作作品をセレクトする際には<特別な作品>であることが重要とするディカプリオは、古典的な英雄伝説への新鮮な解釈がなされている本作に惹かれ、プロデューサーとして名乗りを上げている。
「民衆の代弁者」として知られるロビン・フッドだが、今回描かれるロビンはまだ英雄になる前の、“恋に遊びに人生を謳歌したい”ちょっとリッチな普通の若者だ。愛する者への想いに揺れ動き、葛藤しながらも、持ち前の正義感を発揮してリーダーとなる決心をする…そんな発展途上のロビン・フッドの姿には、親しみの情が湧くと共に新鮮な驚きを感じることだろう。

また、時代設定にとらわれないオリジナルの衣装や趣向を凝らした美術造形、疾走する馬たちを追ったド迫力のチェイスシーンやタロンのノースタントアクションなど、ふんだんに盛り込まれたハイパーシューティング・アクションを活写する縦横無尽なカメラワークもまた本作の見どころの1つとなっている。
それら革新的で斬新な映像が惜しみなく投入されたこの成長の物語は、これまでおとぎ話として語られてきた<ロビン・フッド伝説>を、いまだかつて観たことのない<現代のスーパーレジェンド>として見事に生まれ変わらせた。

冒頭からラストまでカッコイイ!
タロン、正統派イケメンに

イギリス・ノッティンガムの若き領主ロビン・ロクスリーは、十字軍の兵士としてアラビアで激戦を生き抜くも、4年後に帰国するとすでに領地や財産は没収され、恋人や領民が鉱山へと追放されていることを知る。そこに腐敗した政府の陰謀を嗅ぎ取った彼は、かつて敵として剣を交えた最強戦士ジョンと共に反逆を心に誓うのだが…。
もともとは裕福でハンサムな若き領主だったロビン。何不自由なく暮らしていた自信たっぷりなロクスリー卿は、タロンにとってほぼ初めてとなる俺様系イケメン役だ。恋人マリアンとの冒頭の出会いでは、逃げようとする彼女を瞬時に悩殺して濃厚ラブシーンまで披露している。そんな強気で高貴な魅力にあふれた表の顔を持つロビンは、 “世渡り上手で傲慢な領主”という貴族の皮をかぶり政府の懐深く潜入していく。

その一方、情熱的で正義感にあふれる “盗賊・フッド(=頭巾)” としての裏の顔も持つロビン。リーダーとして民衆を率いることに葛藤しながらも、不屈の精神によって自分の中に潜む能力を開花させる。
「キングスマン」シリーズで卓越した身体能力はすでに証明済みのタロン。本作ではその能力にさらに磨きをかけ、弓の早打ち&後ろを振り向かずに的に命中させる超絶技巧や、空中で回転しながらの連続シューティングなどアクロバティックなハイパー・アクションをスタントなしに自らこなしている。このワイルドで頼もしい姿にはファンならずともキュンキュンさせられることだろう。

J・フォックスら脇を固める超豪華なキャストも必見

またロビンを最速の弓の戦士に鍛え上げ、友情と信頼を築くヤキヤ/ジョン役をアカデミー賞俳優のジェイミー・フォックスが扮し、飄々とした中にも不退転の意志を感じさせる最強の兵士を熱演している。
そして野心家にしてロビンの恋敵ウィルを「フィフティ・シェイズ」三部作のジェイミー・ドーナン、さらには非道で残酷なノッティンガム州長官を『キャプテン・マーベル』のベン・メンデルソーンが扮するなど、超豪華なキャストが脇を固めている。

とりわけロビンの最愛の女性であり、背中を押す重要な役割を果たすマリアン役を演じた「U2」のボーカル、ボノの娘であるイヴ・ヒューソンの妖艶な美しさは印象的だ。
スタイリッシュかつ濃淡の効いたダークな映像表現がフェティッシュな味わいを醸し出している本作で、情熱を体現する華やかな彩りを与えているのでこちらも注目して欲しい。

ロビン・フッドの新たなる伝説が、いま、始まる。
『フッド:ザ・ビギニング』公式サイトはこちら
『フッド:ザ・ビギニング』は10月18日(金)より全国にて公開。
(text:足立美由紀)