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【MOVIEブログ】2019東京国際映画祭 Day1

東京国際映画祭が本日からスタートします。今年も体力の続く限り日記ブログを書こうと思います。お付き合い頂けたら嬉しいです。

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コンペティション審査員(c)2019 TIFF
コンペティション審査員(c)2019 TIFF 全 1 枚
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東京国際映画祭が本日からスタートします。今年も体力の続く限り日記ブログを書こうと思います。お付き合い頂けたら嬉しいです。

今年は僕が経験している限りでははじめて初日が月曜日で、ちょっと調子が狂うというか、週末を跨ぐためある程度のことを金曜日までに詰めておかなければいけないということで、いささか厄介な準備終盤戦でした。とはいえ、土日ももちろん出勤しましたが、電話があまり鳴らないので細かい作業に集中できるし、これはこれで悪くないですね。

27日には外国人ゲストが続々と来日し、海外ホスピタリティーチームはフル回転。そして「オープニング・イブ作品」として『決算!忠臣蔵』の上映が夕方にあるため、国内折衝チームも全稼働。開幕前日にして、もはや臨戦態勢、まったなし。いよいよスタートです。

28日、月曜日。

8時起床で外へ出ると快晴。これは幸先がいい! 映画祭中の予報は悪くないようで、全日晴れた昨年に引き続き、今年も天候に恵まれるかも? イベントは晴れたら8割成功と僕は常々思っているけれど、続いてくれますように!

9時から、作品をパソコンで見る。映画祭上映作品であっても最後に見てから2か月以上経っていて細部を忘れている作品があるので、自分が関わる作品は全て見直さなければならない。30本近くあるので、これはなかなかに時間がかかる。しかし見直していくと、今さらだけどどれもとても面白く、嬉しい。

11時になってお弁当が到着! 今日から弁当生活、嬉しい! 初日の昼は、恒例でおにぎり2個とプチおかずセット。手早く食べられるし、元気出るし、何より美味しい!

11時10分から、レッドカーペットの打ち合わせ。僕のカーペット上の役割は、作品ゲストに挨拶したり(ここではじめて会う監督たちがとても多い)、どの作品が到着したのかをプレス担当の方に報告したり、というところ。ということでそれぞれの担当業務を軽く再確認する。

12時から、コンペティションの審査員の方々への挨拶とブリーフィングをすべく、ミーティングの場所に向かう。毎年とても緊張する瞬間だ。チャン・ツィイーさん、ビル・ガーバーさん、ジュリー・ガイエさん、マイケル・ノアー監督、廣木隆一監督の5名のみなさん(写真)。映画祭の審査員を引き受けて下さったことへのお礼を伝え、そして僕がコンペ作品を選んだ基準について、さらに賞の考え方についてご説明する。

マイケル・ノアー監督とジュリー・ガイエさんとは以前にもご一緒しているし、廣木監督とも長くご縁があることなどから、今年は例年よりも緊張が少なめで済んだみたいだ。さらに初対面のガーバーさんはナイスでフレンドリーなアメリカ人、そしてチャン・ツィイーさんはとても穏やかでいらっしゃったので、とてもよい雰囲気で話が出来たのではないかな。

長きにわたって深く付き合ってきたコンペの14作品を彼らの手に委ねてしまうことに一抹の寂しさを覚えつつ(愛する子どもたちを旅に出す気分)、よろしくお願いしますと頭を下げて退出。

13時から、レッドカーペット会場近辺に行って、東京国際映画祭のネット情報配信番組「TIFF Studio」にて開幕直前の様子をレポート。年初から同僚たちと手作り&手探りで始めてみたこの「TIFF Studio」、会期中もなるべく続けていくつもりだけれど、どこまでできるかな? ともかくこの上ない好天なので、明るい光線の下で準備中のカーペットをバックに「いよいよです!」とレポートしてみる。話すことがそれほどないので、3分ほどで終わってしまったけれど、ともかく出来ることは何でもやってみよう。

13時半にタキシードに着替える。

14時から、某テレビの番組取材。10分ほど、映画祭の中身について語る。タキシード姿で話すのはなかなかに恥ずかしい…。

14時20分くらいに、集まり始めたゲストのみなさんの集合場所に赴き、数名の方々にご挨拶。

14時45分にカーペットにスタンバイ。そして15時にスタート。多少の遅れがありつつも、ほぼ予定通りに進行し、次々と作品チームがカーペットに到着する。僕は中間地点と終点地点を往復しながら、ご挨拶したり、誘導したり。映画祭開幕の感慨に浸っているヒマもなく、あっという間に18時を回り、カーペットは無事終了。大きなトラブルはなかったようで、ともかく大きく安堵する。

感慨に浸っているヒマもなく、と書いたものの、9月26日の記者会見以来、1か月にわたって自分が解説したりお勧めしたりしてきた作品のみなさんに初めてお会いできる喜びは、何ものにも代えがたい。そして喜びつつも、みなさんにも同じ喜びを映画祭で経験してもらわなければと、緊張が否応にも増してくる…。

事務局に戻ると、夜のお弁当が到着している場所へと直行。シュウマイ弁当をレンジでチンして超美味。生き返る。オープニングセレモニーが始まっているけれど、僕は役割が無いので、やれやれと座って一瞬休憩。

19時を回り、オープニング・パーティーが始まったので、会場へ。初対面となるスプラッシュ作品の監督たちや、コンペの海外作品の方たち、そして日ごろからお世話になっている映画人の方々と次から次へとノンストップで(ウーロン茶片手に)ご挨拶を続け、これまたあっという間にお開き時間を過ぎて、22時。声が枯れた…。

事務局に戻り、今夜の2個目、から揚げ弁当をペロリと頂き、幸せ。差し入れのおいなりさん(「おつな寿司」!)も2個頂いて、さて3個目の弁当を食べるかどうか迷う(けど落ち着こう、と自分に言い聞かせて自重する)。

そこから仕事をするつもりだったけれど、どうにもパソコンに向かう集中力が戻ってこないので、周囲の同僚たちとそれぞれの持ち場で起きた出来事を報告しあって笑い合う。笑える話ばかりで本当に良かった。大きなトラブルが無くてよかった。みんな安堵しているようでよかった。やはり、70を超える作品や企画の、合計で400名を超える映画人が歩くレッドカーペットを滞りなく進めるのは、本当に並大抵のことではないのだ。僕は全く何にもしていないので、身内をほめるのはいかがなものかとの指摘を受けるかもしれないけれど、本当にみんなの素晴らしい献身とチームワークに敬意を表したい!

良いスタートが切れた!

あまり具体的な話が無くて面白くないかな、と思いつつもともかくブログを書いて、1時半には事務局を引き上げる。こんなに早く終われる日は今日だけだろうから、少しでもたくさん寝て、明日からに備えよう。

《矢田部吉彦》

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