「レイア抜きで伝説を終わらせることはできない」
会見には脚本も手掛けた J.J.エイブラムス監督をはじめ、デイジー・リドリー(レイ役)、ジョン・ボイエガ(フィン役)、オスカー・アイザック(ポー・ダメロン役)、シリーズ全作品に出演するアンソニー・ダニエルズ(C-3PO役)、プロデューサーでルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ、共同脚本のクリス・テリオが出席した。
ジョン・ボイエガ
エイブラムス監督は、シリーズ完結を見届けることなく、この世を去ったキャリー・フィッシャー(レイア役)について言及。「レイア抜きで伝説を終わらせることはできない」と断言し、「デジタルでの再現はしたくなかったので、『フォースの覚醒』で撮りためたフッテージから、新たなシーンを生み出した」と舞台裏を告白。「本人がいないのに、出演シーンを作るのは奇妙だし、感傷的にもなったが、ファンの皆さんには、再会を楽しみにしてほしい」としみじみ語った。
J.J.エイブラムス監督
C-3POは悪役?「数日後にはわかります」
新たな3部作で主演を務めたデイジーは「皆さんに映画を見てもらえるワクワクと、自分の中で映画との縁が終わってしまう悲しさがある」と複雑な思い。「でも、撮影を通して出会ったみんなが家族だから。レイにとって、フィンやポー、それにレイアのようにね」と語った。また、レイの出自については「前作の答えに、私自身は納得しているけど、レイはフラストレーションを感じている。失ったものを探し求めるし、“答え”も出る」とアピールした。
デイジー・リドリー
また、伝説の目撃者といえるC-3PO役のアンソニーは、予告編で話題になっている「最後にもう一度だけ、友人たちに」というセリフについて、「いろんな意味に解釈できるし、何より美しいセリフ」。一方、予告編に登場した目が赤いC-3POに対し、一部ファンが「真の悪役なのでは?」と予想していることに「ファンの想像力はすばらしい」と驚きの表情。「金ピカなのは、悪だくみを隠すためかもね(笑)。数日後(公開日)には分かりますよ」とけん制した。
アンソニー・ダニエルズ
C-3POは第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で最初に登場するキャラクターでもあり、エイブラムス監督は「彼こそ歴史であり、伝説だ。映画の中では、1回も顔を見せることなく、声とパフォーマンスだけで、キャラクターはもとより、作品そのもののトーンも決定づけた」と最大限の尊敬を示していた。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日(金)より日米同時公開。