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デル・トロたっての希望でエンディング曲「Season of the Witch」を提供したのは、アメリカ人シンガー・ソングライターのラナ・デル・レイ。2年ぶり6枚目のアルバム「ノーマン・ファッキング・ロックウェル」により第62回グラミー賞の「年間最優秀アルバム」と「年間最優秀楽曲」の主要2部門にノミネートされ、2月12日に開催された英国の音楽誌「NME」が主催するNME Awards 2020では「Best Album In The World」を受賞し、いま最も勢いにのるアーティストのひとり。

今回エンディング曲として採用された「Season of the Witch」のオリジナルは、“英国のボブ・ディラン”と呼ばれたドノヴァンが1966年に発表した「魔女の季節」。過去にはアル・クーパーやロバート・プラント、ジョーン・ジェット、「ホール」など錚々たるアーティストにカバーされてきた名曲として知られる。
彼女に「魔女の季節」を歌ってもらいたい
デル・トロはラナを起用したことについて、「以前から彼女のファンだったけど、この映画の企画が進んでいるときに直感で彼女に『魔女の季節』を歌ってもらいたいと思ったんだ。彼女ならきっと魔法をかけたみたいにこの曲を歌ってくれるって。彼女に頼んだのは大正解だった。彼女は素晴らしいアーティストで、彼女に参加してもらったことはとっても誇らしいよ」と絶賛。
また、最近では新生『チャーリーズ・エンジェル』でアリアナ・グランデ、マイリー・サイラスとのコラボ、過去にはレオナルド・ディカプリオ主演『華麗なるギャツビー』やティム・バートン監督の『ビッグ・アイズ』などに楽曲提供してきたラナも、デル・トロへの想いは格別のよう。
彼がハリウッドの殿堂入りを果たした式典でも敬意を表すスピーチを行い、本作のアメリカでの公開時には「『スケアリーストーリーズ 怖い本』とともに、私の歌が広がっていくなんて感激!」とTwitterでコメントしていた。
Excited for you to see this amazing film and to share my new cover of Season Of The Witch for the upcoming #scarystoriesmovie in theaters this Friday, produced by Guillermo del Toro @ReadlGDT and Director, Andre Ovredal @Filmtroll
— Lana Del Rey (@LanaDelRey) August 5, 2019
Can’t wait to give Guillermo his star tomorrow!! pic.twitter.com/icnAJ8uTMz
今回解禁されたMV映像内に流れる彼女の歌は、本作の物語とリンクし、ガンメルの不気味なイラストや本作に登場するモンスターたちとも相性抜群。また1950年代・60年代のアメリカーナを取り入れたラナのスタイルや哀しみを帯びた声は、1968年のアメリカ郊外を舞台にしたレトロな雰囲気にもマッチ。何度も“♪~魔女の季節がやってきた”と繰り返す抽象的で不穏な歌詞も、呪われた本がひとりでに書いた物語に沿って、次々と人が消えてゆく不可解な恐怖に拍車をかけている。
『スケアリーストーリーズ 怖い本』は2月28日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。
ラナ・デル・レイ「Season of the Witch」(アルバム未収録)はデジタルで配信中。