>>『シェイクスピアの庭』あらすじ&キャストはこちらから
本作は、「ヘンリー八世」上演中にグローブ座を焼き尽くした大火災の後に断筆、故郷で過ごしたシェイクスピアの知られざる最期の日々を、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、舞台はもちろん『ヘンリー五世』『から騒ぎ』『ハムレット』など映画でもシェイクスピア作品と深く関わってきたケネス・ブラナーが監督・主演。

10代の頃からシェイクスピアに魅了されてきた生粋のシェイクスピア俳優であるケネス。今回満を持して自らがシェイクスピアを演じるにあたり、「神格化したシェイクスピアではなく、あくまでも生身の人間として描く」ことに注力したという。情熱とロマンに溢れ、知的活力がみなぎる戯曲を書くことができる作家を、一人の人間として描こうと考えたと語っている。
役作りにおいては、ロンドンのナショナル・ポートレイト・ギャラリーにあるチャンドス肖像画を参考にしたといい、「あの肖像画を何度も見にいくうちに、ウィリアム・シェイクスピアの魂がそこにある気がしてきたのです。見た目を再現することが彼を存在させることになり、私を知っている観客には私を感じさせないことが、実際の彼に近づくことになると考えました。広い額、縮れて波打つ髪、髭、細長い鼻……、できるだけ同じ外見にしようとしました」とも語っている。
このたび解禁となるメイキング映像内では、ケネスがシェイクスピアへと変貌していく特殊メイクの過程を捉えつつ、「ケネスは誰よりも上手にシェイクスピアを演じた。まるで生き写し」と確信を込めてコメントする年上の妻アンを演じたジュディ・デンチの姿が。さらに、「シェイクスピアを演じた俳優は大勢いるが、現代の俳優ではブラナーが一番だ」と太鼓判を押す、サウサンプトン伯爵役のイアン・マッケランの姿が収められている。

『シェイクスピアの庭』は3月11日(水)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開(横浜シネマ・ジャック&ベティでは現在公開中)。