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黒川班に来生先生…今期ドラマの「いい味出してる」名脇キャラたち

最終盤の冬ドラマで存在感を発揮する、「なんだか気になる」「いい味出してる」脇キャラたちに注目。

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「知らなくていいコト」(C) NTV
「知らなくていいコト」(C) NTV 全 12 枚
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1月にスタートした冬ドラマもいよいよ最終盤。各曜日22時からの時間帯には、ジャンルや診療科が異なる医療ドラマが大混戦、また、原作ものの実写化が多い中でオリジナル脚本のお仕事ドラマも際立った。そして、これらのドラマでは主役を盛り立てるだけではない、「なんだか気になる」「いい味出してる」脇キャラたちがそれぞれに存在感を発揮している。

「行け、勇者!」by来生先生
火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」


火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(C)TBS
佐藤健が演じる天堂先生の“魔王”に対し、その優しく穏やかな物腰から“魔法使い”と呼ばれる来生晃一先生。唯一天堂に物言える同期であり、一度はフラれた“勇者”こと佐倉七瀬(上白石萌音)を焚きつける一方、七瀬が倒れた際には看病に訪れて天堂の闘争本能にも火をつける。しかも、来生先生も七瀬に惹かれていき、「俺も好きにさせてもらう」と天堂および“天堂担”をおびやかすことに。しかし、そこは「循環器内科のブラピとディカプリオ」。医師としても、1人の人間としても、単なるライバルとはまた違う特別なきずなを感じさせる存在なのだ。

第5話、天堂が公私混同していると誤解した七瀬には、自分が付け入ることもできたはずなのに「行け、勇者!」と背中を押し、第9話、七瀬の容態を心配して泣き崩れる酒井(吉川愛)にはそっと肩に手をおくだけ、といった紳士っぷりに悶える人が続出しており、“来生担”も急増中。


来生を演じる毎熊克哉といえば、NHK連続テレビ小説「まんぷく」の“塩軍団”随一の硬派役で知られるように。『ケンとカズ』『全員死刑』などで映画ファンからも注目されており、3月20日(金・祝)からは武田梨奈とのW主演作『いざなぎ暮れた。』が公開。3月28日で33歳を迎える毎熊さんの今後の活躍にも期待したい。

最終回・3月17日放送


出勤の準備をする七瀬と天堂の前に突然、着物姿の流子(香里奈)と仁志琉星(渡邊圭祐)が現れる。なんと仁志は、流子をお見合いの席から連れ去ってきたという。詳しい理由を聞いた七瀬は...。


「ケイトチルドレン」by黒川班
水曜ドラマ「知らなくていいコト」


「知らなくていいコト」
「週刊イースト」の記者・真壁ケイト(吉高由里子)が世間を騒がせるスクープを追う傍ら、自身の“知らなくてよかったコト”にも向き合う本作は、脚本家・大石静が手がけるオリジナルのお仕事ドラマ。視聴者を魅了する柄本佑の色気や、重岡大毅(ジャニーズWEST)の闇堕ち&怪演、佐々木蔵之介の包容力もさることながら、毎日騒がしく、慌ただしい「週刊イースト」編集部にもクセ者が勢ぞろい。

特に見逃せないのが、次々とスクープをものにするケイトが所属する、黒川デスク(山内圭哉)率いる黒川班の面々。言動キツめではあるものの、実は部下思いの黒川はケイトに絶大な信頼を寄せている。また、「僕はケイトチルドレン」と名乗りを上げた佐藤(森田甘路)は連載班・小泉(関水渚)との関係も気になるところ。ネタを横取りされがちな(?)小野寺(今井隆文)もグチは多いがケイトには一目置いている。


そんな中、まさにイマドキのサトリ新入社員で怒鳴られることも多かった福西(渕野右登)がここに来て、ついに、ついに覚醒! ケイトチルドレンの仲間入りを果たし、視聴者の間でもその成長ぶりが「可愛い」と評判を呼んでいる。

「獣になれない私たち」『引っ越し大名』などの山内圭哉を筆頭に、映画『カツベン!』では裸になっちゃう弁士役だった森田甘路、「死にたい夜にかぎって」など出演作が途切れない今井隆文と名バイプレイヤーばかり。『十二人の死にたい子どもたち』の1人だった渕野右登もネクストブレイクの一員に仲間入りだ。


最終回・3月11日放送


30年前、乃十阿(小林薫)が幼い子どもをかばって無実の罪をかぶったと知ったケイトは、現在、息子が住むドイツに旅立つ。帰国したケイトを待っていた岩谷(佐々木蔵之介)は事件の真相を書くよう迫る。乃十阿の生涯をかけた秘密を暴き、息子の人生を狂わせる記事を発表することに抵抗するケイト。しかし、乃十阿の無実を裏付けるような証拠も出てきて…! さらにその夜、尾高(柄本佑)から話があるとスタジオに呼ばれ…。


「ですね」by瀬川先生
金曜ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」


「病室で念仏を唱えないでください」(C)TBS
伊藤英明が救命救急医でありながら、霊安室での枕経や終末期患者の心のケアなどを行う僧侶(チャプレン=臨床宗教師)でもある松本照円(照之)を演じる本作。そんな主人公の存在もあって、これまで何度も取り上げられてきた救命救急センターを描く医療ドラマの中でも、なかなか異質。しかも、ほかの診療科との連携が重要な救命にあって、伊藤さん演じる松本とムロツヨシ演じるエリート心臓血管外科医・濱田との対立が見どころでもある。

「大恋愛」も記憶に新しいムロさんが「分かりやすい、うっとうしい悪役」に徹している中、注目したいのは、濱田に付いて大学病院からあおば台病院に出向してきた同じく心臓血管外科医・瀬川。患者やメディアの前では愛想を振りまく濱田が、本音や不平不満を唯一ぶつける相手であり、瀬川はそのどんな言葉にも「ですね」と相づちを打ってきた。しかし、松本に感化されて成長著しい児嶋(松本穂香)に濱田の手術の第1助手、いわゆる“前立ち”の座を奪われて見放され、児嶋が救命に移ったことで不機嫌になる濱田のドス黒い部分をさらに引き受けることに。


「壁のようなもの」「無能」「雑魚キャラ」などと言われながらも、第8話では不正に対する濱田の言葉に穏やかな笑みを浮かべる姿が…。瀬川こそ、“おなかの白い”パンダのごとく完全な悪ではない濱田の医師としての矜持に惹かれている、一番の理解者なのかも!? 演じる安井順平はお笑いの世界から転身し、劇団「イキウメ」の舞台や映画『燃えよ剣』などに出演、医師や検事、警察官などもこなせる名バイプレイヤー。


第9話・3月13日放送


濱田が担当した心臓外科学会の理事長・大貫(きたろう)の3歳の孫・川崎美咲(中野翠咲)の容態が急変。すぐに松本が対応し、濱田も駆けつけ緊急オペが行われたが、オペの失敗が発覚、投資家リチャード・ポー(近藤公園)から融資を断られてしまう。小児用ハートセンター設立をあきらめられない濱田は「もう一度だけチャンスを与えて欲しい」と、難しい手術の公開オペを提案。ところが、公開オペが始まってすぐに異変が起きる。美咲のオペ後から様子がおかしい濱田に松本は…。

「ヒアウィゴー!」by来島達也
土曜ドラマ「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」


「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」
実際にあったら行ってみたいドラマに登場する店、いまなら「トップナイフ」のBAR「カサブランカ」を挙げる人は多いはず。“脳外科の女帝”や“氷の女”と呼ばれる深山(天海祐希)、“愛に飢えたトップナイフ”黒岩(椎名桔平)、臨床も恋愛も経験不足の“ド新人”小机(広瀬アリス)、“天才になれなかった”孤高の秀才・西郡(永山絢斗)、脳外科医の優秀なナース・小沢(森田望智)ら、ときに神の領域とも例えられる脳外科チームの文字通りのオアシスとなるのが「カサブランカ」。古川雄大演じるオーナー・来島達也も、医師という仮面を外した深山たちにつかの間の憩いを届ける存在だ。

「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」
特に恋愛経験ゼロの小机幸子は、女性を口説く才能に恵まれ(?)人を見抜く目がある来島に、「サッチー」と呼ばれてすっかりメロメロ。第6話では病院への出張カサブランカのはずが、エレベーターで緊急オペに立ち会うひと幕も。初めて見る光景におののきながらも、小机をお姫様抱っこ! からの「BGMだと思って聞いてほしい」と、深山がテキーラのショットをあおる理由を明かす姿にも注目が集まった。

チャラそうでいてどこか影があり、どこか憎めないというキャラクターは、その力の入れ加減が難しいものだが、温かみのある色気を醸す古川さんだからこそ全く嫌味がない。ミュージカル「テニスの王子様」や「エリザベート」などで活躍してきただけに、毎回ラストのキレキレダンスシーンまで必見だ。

最終回・3月14日放送


いよいよ今出川(三浦友和)の妻・里美(有森也実)のオペが始まろうとしていた。まずは西郡と小机が開頭した状態の里美に話しかけながら脳のチェックをしていく。今出川も参加し、順調にオペが進むが……。一方、深山は、鉄筋が頭部を貫通する事故から奇跡的に回復に向かっている中学生・徹(田中奏生)から「母親に殺されそうになった」と打ち明けられていた。

その上、第9話で来島が女性を本気で愛せないのは「脳がそうなってる」と気になるセリフが…。その真意も含め、最後まで気の抜けない展開となりそう。

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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