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今回届いたメイキング映像では、ドラン監督が役者の演技を見て満足そうに微笑む姿や、監督自ら役者にアクセサリーを付ける姿など、撮影の裏側を垣間見ることができる。19歳でその名を世界に知らしめた若き才能ドランといえば、妥協なき映画作りをすることで有名。本作の現場でも、その徹底ぶりが分かる様々な出来事が。
「ある日セットに来ると125人のエキストラがいたのだけれど、グザヴィエは彼らの衣装やセットに納得していなかったんです。そして彼は『僕は間違ったやり方では撮りたくない。もう一度あとで撮ろう。きっとうまくやれる方法が見つかるはずだよ』と言ってエキストラ全員を帰したんです」と証言するのは、撮影監督を務めたアンドレ・テュルルパン。
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ドラン監督本人は、自身の映画製作について「僕は、企画から完成まで映画制作の過程全てに携わりたいと思っている。映画というのは様々な芸術の融合なんだ。衣装、台詞、アングル、カメラの位置はすべて一体で、お客さんは全てのものを見て、感じ取ってる。だから全てが切り離せない、それが映画なんだ」と語っており、その中でも「衣装は別格。本当は自分で作りたいくらいだよ」と語る。本作では素材選びからデザイン作業を始めたという裏話も。
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初めてドランの現場を体験したナタリー・ポートマンは、撮影をふり返り「グザヴィエは、映画界で稀有の勢いのある監督で、彼ほどに独自の世界観を持っている人はなかなかいない。子役の子を持つ母サムという役を演じるにあたり、グザヴィエから彼女の服装や雑誌の写真、彼女が聴いている音楽が次々に送られてきたので、彼女の生きている世界を共有することができました」と語っている。
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覚悟と責任を持って作品を世に送り続けるグザヴィエ・ドラン。本作でもその強い信念を確かめてみてほしい。
『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。