豊かな自然に恵まれた南の楽園、モトゥヌイ。タラおばあちゃんが子どもたちにある伝説を語り聞かせていた。「命の女神テ・フィティの<心>には、命を創り出す偉大な力が宿っていた。その<心>を半神半人のマウイが盗んだとき、暗黒の闇が生まれた。だが、闇がすべてを覆いつくす前にサンゴ礁を超えて旅する者がテ・フィティの<心>を返し、私らを救ってくれる」と――。
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そんな伝説を聞いて育った少女モアナは、幼いころに不思議な体験をしていた。まるで海が生き物のようにモアナに触れ、何かを伝えようとしたのだ。だが、モトゥヌイには島を取り囲むサンゴ礁の外には出てはいけないという掟があり、航海は禁じられていた。掟を守る村長のトゥイは、「大海原に飛び出して、その先に何があるのか見てみたい」という気持ちを募らせる娘のモアナに、「海は危険だ。お前の幸せはここにある」と言い聞かせていたが、ある日、モトゥヌイに不穏な出来事が起こり始める。半神半人のマウイが盗んだテ・フィティの<心>によって生まれた闇が、いまにもモトゥヌイを飲み込もうとしていたのだ。
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「自分の心の声に従うように」――タラおばあちゃんの最期の言葉を胸に、自分の運命を知ったモアナは大海原へと旅立つ。テ・フィティに<心>を返すために、愛する島と皆を救うために…モアナの成長を圧巻の歌と音楽とともに綴り大ヒットした本作。
モアナ役では大規模なオーディションが実施され、日本語版のキャストには沖縄出身の屋比久知奈が抜擢。
またモアナの相棒として一緒に冒険をする伝説の英雄“マウイ”には「風の谷のナウシカ」歌舞伎なども話題となった歌舞伎俳優の尾上松也が声優に初挑戦している。
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モアナを見守り、その運命を導く道しるべとなる“タラおばあちゃん”には、数々の映画やドラマ、舞台に出演。『千と千尋の神隠し』などで声優を務め、本作がディズニーアニメ声優初挑戦となる夏木マリといったキャスト。
また日本版エンドソング「どこまでも ~How Far I'll Go~」を加藤ミリヤが担当。16年間島の外に出ることを禁じられたモアナの海への憧れや島の外に出る決意を歌い上げた同曲も当時話題となった。
“春くるプロジェクト”第4弾『モアナと伝説の海』は3月22日(日)19時~フジテレビ系でオンエア。